1.対ALBA関係
9日,カラカスにてALBA外相会合が開催され,パレスチナの国家承認及び,NATO軍によるリビア及びシリアへの軍事介入を非難する旨の宣言文が採択された。
2.対米国関係
8日,米財務省海外資産管理局(OFAC)は当国の政府派人物4名を含む麻薬・テロ関係者の「ブラックリスト」を発表した。これに対し当国外務省は,本件「ブラックリスト」は米国のベネズエラに対する恒常的な攻撃の一環であり,国際法に違反する行為であるとして断固拒否する旨の同日付コミュニケを発出した。
3.対ガイアナ関係
(1)6日,バーゲット・ガイアナ外相は国連事務総長に対し,大陸棚の150海里延長を正式申請した。
(2)26日,当国外務省は,ガイアナ政府の本件申請に対して懸念を表明するとともに,国際的な対話メカニズムを通じて引き続き国益の保護に努める旨の同日付コミュニケを発出した。
4.対リビア関係
14日,バレロ国連大使は,ALBA諸国は非合法な国民暫定評議会(NTC)が国連においてリビア政府代表の議席を占有するのを認めないとして,9日のALBA外相会合で採択されたリビア及びシリア情勢に関する宣言文を国連加盟各国に共有するよう国連事務総長に要請した。
5.対ボリビア関係
17日,モラレス・ボリビア大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会合を行い,米州ボリーバル同盟(ALBA),南米諸国連合(UNASUR),ラ米カリブ共同体(CELAC:本年12月2日−3日にカラカスで開催されるラ米カリブ首脳会合で発足予定)の地域組織を強化していく旨合意した。
6.対イラン関係
22日−23日に当国外務省で第7回ベネズエラ・イラン合同委員会会合が開催された。23日,マドゥーロ外相は同会合の閉会式に出席し,24日に予定していたアフマディネジャード・イラン大統領の当国訪問が,チャベス大統領の体調問題を理由に延期となった旨発表した。
7.対メキシコ関係
26日,マドゥーロ外相はメキシコを訪問,エスピノサ・メキシコ外相と会合を行い,両国間の経済補完協定及び投資保護協定,メキシコ企業のベネズエラへの投資状況について見直しを行うとともに,第2回ベネズエラ・メキシコ二国間常設委員会の開催に向けた準備会合を近日中にカラカスにて実施する旨合意した。
8.第66回国連総会
27日,マドゥーロ外相は第66回国連総会に出席し,病気療養中のチャベス大統領のメッセージを代読するかたちで,リビア及びシリア情勢,パレスチナの国家承認,アフリカの角問題,キューバ問題,国連改革,地域組織の重要性を主要テーマとする一般討論演説を行った。 |