1.対コロンビア関係
(1)9日、チャベス大統領はコロンビアのカルタヘナを訪問,サントス・コロンビア大統領と3度目の会合を行い,麻薬取引,観光,住宅,食料,石油等分野における計16の合意文書に署名をした他,アンデス共同体(CAN)脱退5年後の本年4月21日にベネズエラがCANの資格を失効することを受け,新たな二国間経済補完協定の策定交渉のためにCAN協定を3ヶ月間延長する旨合意に至った。また,両大統領は同地を訪問中のロボ・ホンジュラス大統領と3者会合を行い,ホンジュラスの米州機構(OAS)復帰問題について協議した。
(2)13日,バルガス・コロンビア内務司法大臣は,外遊中のサントス同国大統領に代行し,麻薬関係者マクレド容疑者の身柄をベネズエラに引き渡す旨の大統領令に署名を行った。バルガス内務司法大臣は,同じく同容疑者の身柄引き渡しを要請していた米国ではなくベネズエラへの引き渡しを決定した理由として,1913年にベネズエラとコロンビアの間で締結された犯罪人の身柄引き渡しに関する条約及びコロンビア刑事訴訟法の規定に基づきこれを決定したと説明した。
(3)23日,ベネズエラ政府当局は,カラカス近郊のマイケティア空港においてペレス・ベセーラFARC幹部容疑者(別名「アルベルト・マルティネス」)を逮捕した。サントス・コロンビア大統領は,逮捕前日にチャベス大統領に電話をし,同容疑者がフランクフルト(ドイツ)でカラカス行きの飛行機に搭乗した旨通報するとともに,同容疑者の逮捕協力を要請した。 |