1.対リビア関係
(1)1日,リビア政府のAbdul
Hafid Al Zleini全国人民委員企画財務書記及びMohamed
Zydan全国人民委員交通・通信書記が当国を訪問,マドゥーロ外相と会合を行い,NATO軍のリビア国民に対する違法な武力行為について意見交換を行った。
(2)23日,チャベス大統領は,リビア情勢(同日,リビアの反政府勢力が首都トリポリにあるカダフィ大佐の拠点を制圧)に関して,帝国主義(NATO軍)によるリビア国内の内乱を誘発する戦略を批判するとともに,「我々はひとつの政府しか認めない。それは,カダフィ大佐が統治する政府である。それがリビア政府であり,我々にとって他の政府はありえない。」と述べ,カダフィ政権に対する支持を表明した。
(3)24日,チャベス大統領は,在リビア・ベネズエラ大使館及び大使公邸がリビアの反体制派により襲撃された件に関して批難を表明した。
2.対イラン関係
15日,チャベス大統領はアフマディネジャード・イラン大統領と電話会談を行い,経済危機に対処するため,OPECの枠組み内で両国の協力を高めていく必要性について合意した。
3.対アルゼンチン関係
15日,チャベス大統領はフェルナンデス亜大統領と電話会談を行い,同大統領の大統領予備選勝利を祝福した。
4.対ベラルーシ関係
17日,チャベス大統領はルカシェンコ・ベラルーシ大統領と電話会談を行い,二国間協力について議論するとともに,2011年中にルカシェンコ大統領のベネズエラ訪問を実現させる旨合意した。
5.対米関係
19日,ベネズエラ政府は,米国務省が18日に発表した「国別テロ報告書」における,ベネズエラはテロとの戦いに十分な協力を行っていないとする報告を断固拒否する旨の外務省コミュニケを発出した。
6.対ロシア関係
22日−24日,ラヴロフ露外相が当国を訪問,チャベス大統領及びマドゥーロ外相と会合を行い,外交,科学,文化に関する3つの合意文書に署名を行った。右合意文書には,多極主義の推進や地域機関への支援等両国の戦略的関係の強化を目的とする2011−2014年協議計画,二国間会合の成果,多極化世界の創設に向けた協力を約束する共同宣言及び,ロシア語及びロシア文化のカラカスにおける普及を目指した科学・文化センター設立計画等が言及されている。
7.対南米諸国連合(UNASUR)関係
(1)12日,マドゥーロ外相,ジョルダーニ企画財務大臣,メレンテス中銀総裁がブエノスアイレスを訪問,UNASUR経済金融委員会の会合に出席した。
(2)16日,メヒーアUNASUR事務局長が当国を訪問,大統領府でチャベス大統領と会合を行った。
(3)24日,マドゥーロ外相がブエノスアイレスを訪問,同地で開催されたUNASUR臨時外相会合に出席した。同会合では,米国及び欧州発の経済危機への対応策について議論が行われた他,本年12月9日にベネズエラで第3回ラ米カリブ首脳会合を開催するとのベネズエラ政府の提案に対して各国外相からの支持が表明された。
8.第5回アジア中南米協力フォーラム(FEALAC)外相会合
25日,マドゥーロ外相はブエノスアイレスを訪問,第5回アジア中南米協力フォーラム(FEALAC)外相会合に出席した。同会合において,リビア反体制派による在リビア・ベネズエラ大使館及び大使公邸への襲撃を非難する旨のコミュニケが発出された。 |