1.対ALBA関係
(1)4日−5日,カラカスで第11回ALBA首脳会合が行われ,ラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長,モラレス・ボリビア大統領,コレア・エクアドル大統領,オルテガ・ニカラグア大統領,マルテリー・ハイチ大統領等が出席した。同会合では,ALBA経済圏(EcoAlba),ALBA防衛委員会,対ハイチ人道支援基金の創設,セントルシアとスリナムのALBA加盟(両国はペトロカリブ協定にも加盟する予定),ハイチのオブザーバー加盟について承認された他,フォークランド諸島の問題に関するアルゼンチン政府への支持,シリア政府への支持,米国の対キューバ経済制裁に対する非難が表明された。
(2)15日,ハバナで第8回ALBA政治委員会臨時会合が行われ,キューバの第6回米州会合出席の支持,米国の対キューバ制裁解除を要求する旨の宣言文が採択された他,ロドルフォ・サンス駐エクアドル・ベネズエラ大使がALBAの執行調整官に任命された。
2.対コロンビア関係
(1)4日,ベネズエラ当局は,アンソアテギ州エル・ティグレ市において,麻薬パラミリタリーのコロンビア人首魁であるエクトル・ブイトラゴ(通称「マルティン・リャノス」)とオルランド・ブイトラゴ(通称「カバジョ」)の2名(両名は兄弟)を逮捕した。両容疑者は,殺人,誘拐,麻薬密輸の犯罪容疑により,インターポール及びコロンビア当局が指名手配中の人物であった。エル・アイサミ内務司法大臣は,両容疑者の身柄を拘束してすぐにコロンビア当局に引き渡した。6日,サントス・コロンビア大統領はチャベス大統領との電話会談において,ベネズエラ当局による両容疑者の逮捕に謝意を表した。
(2)10日,ランヘル・シルバ国防大臣とエル・アイサミ内務司法大臣は,コロンビアのノルテ・デ・サンタンデール県ククタ市とタチラ州サンクリストバル市において,カルロス・ピンソン・コロンビア国防大臣と会合を行い,国境地帯の治安協力を強化する旨合意した。
3.対米関係
(1)13日,米国務省報道官は,12日に行われた野党予備選挙に関して,「ベネズエラ国民が自分たちのリーダーを正当且つ自由な選挙で選出するための,民主的プロセスの第一歩にすぎない。」と発表した。
(2)22日,米国務省報道官は,チャベス大統領の再手術に関して,「プライベートな問題であるため,コメントは差し控える。」と発表した。
(3)1月13日から閉鎖中の駐マイアミ・ベネズエラ総領事館がオフィスの家賃滞納(2ヶ月分)で支払いの催促を受けていたが,24日,ベネズエラ側の顧問弁護士はすぐに支払う旨約束した(オフィスを撤退する意向なし)。
4.対中国関係
24日,チャベス大統領は大統領府において,当国を訪問中の中国企業CITICグループ代表団と会合を行い,貿易,石油,鉱業,住宅(1万7,000戸建設予定),金融等分野の協力に関する計21の合意文書に署名した。 |