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政 治 概 況

1.内政

(1)3月31日から放射線治療を受ける目的でキューバに滞在していたチャベス大統領が4日にベネズエラに帰国,その後も7日から11日,14日から26日にかけてキューバに滞在し,30日に再度キューバを訪問した。

(2)25日,カプリレス野党大統領統一候補は,ララ州バルキシメト市で,雇用創出,社会ミッションの強化継続,治安対策,教育の4本柱から成る「進歩のための私の公約」を発表した。

2.外交 

(1)チャベス大統領は自身の体調管理を理由に14日−15日開催の第6回米州サミットを欠席,マドゥーロ外相が代理出席した。

(2)15日,マドゥーロ外相はオルギン・コロンビア外相と会合を行い,部分到達協定の特恵関税,原産地規制等に関する附属書に署名を行った。

内 政

1.チャベス大統領の健康問題

(1)4日,チャベス大統領はキューバでの放射線治療第2フェーズを終え,自身の出身地であるバリーナス市の空港に帰国した。バリーナス市においてイースターのミサ等に出席して2日間過ごし,6日にカラカスに戻った。

(2)7日,チャベス大統領は大統領府での閣議において,最低賃金の引き上げ(5月と9月の2度にわけて計32%の賃金引き上げ)を発表し,同日夜に放射線治療第3フェーズを受けるためキューバに向けて出発,11日にベネズエラに帰国した。

(3)13日,チャベス大統領は大統領府官邸のバルコニーから支持者に対して演説を行い,翌14日,放射線治療第4フェーズを受けるためキューバに向けて出発,26日にベネズエラに帰国した。

(4)30日,チャベス大統領は大統領府において新労働基本法の署名式に出席し,同日夜,放射線治療を継続するためキューバに向けて出発した。

 

2.カプリレス野党大統領統一候補の動向

(1)カプリレス野党大統領統一候補は4月中,スリア州,アンソアテギ州,ララ州,カラボボ州,コヘデス州を遊説し,各地で戸別訪問を行った。

(2)25日,カプリレス野党大統領統一候補は,ララ州バルキシメト市で,野党連合MUD(民主統一会議)幹部,ファルコン・ララ州知事,ロペス前チャカオ市長,野党国会議員出席の下,支持者の前で約35分間の演説を行い,雇用創出,社会ミッションの強化継続,治安対策,教育の4本柱から成る「進歩のための私の公約」(Mi Compromiso con El Progreso)を発表した。

外 交

1.第6回米州サミット

(1)チャベス大統領は自身の体調管理を理由に14日−15日開催の第6回米州サミットを欠席,マドゥーロ外相が代理出席した。

(2)ALBA諸国は,今後キューバの参加しない米州サミットには参加しない旨表明した。マドゥーロ外相は現地メディアのインタビューに答え,「オバマ米大統領はブッシュ前米大統領を継承し,ラ米大陸で起きていることに無知で,冷笑的で退廃的な見方をしている。」と批判し,キューバの今次サミット欠席を米国とカナダの責任に帰した。

 2.対コロンビア関係

(1)第6回米州サミット出席のためにコロンビア訪問中のマドゥーロ外相は,オルギン・コロンビア外相とバイ会談を行い,部分到達協定の特恵関税,原産地規制等に関する附属書に署名を行った(同協定の本文自体は,2011年11月のチャベス大統領とサントス・コロンビア大統領の首脳会談で署名済み)。

 3.対米国関係

(1)17日,麻薬密売人マクレド容疑者に関与していた疑いで今年3月に当国最高裁判事の職を解任されたエラディオ・アポンテ氏は,米麻薬取締局(DEA)の専用ジェット機で滞在先のコスタリカの首都サンホセからワシントンに連行された。

(2)23日,コロンビア訪問中のパネッタ米国防長官は,ベネズエラがここ数年ロシア,中国,イランから購入している武器の用途について懸念を抱いている旨発言した。

(3)26日,ジェイコブソン米国務次官補は米下院外交委員会の公聴会において,米国政府は米州機構(OAS)が10月のベネズエラ大統領選挙に選挙監視団を派遣するのを支持する旨発言した。

 4.対ガイアナ関係

 11日,ブリケット・ガイアナ外相は,第29回国連大陸棚限界委員会会合(3月19日〜4月11日まで開催)において,ガイアナの大陸棚延長申請について口頭弁論を行い,ガイアナとベネズエラの間に領土係争問題は存在しない旨主張した。

 5.対ベトナム関係

 20日,第2回ベネズエラ・ベトナム政府間委員会会合がPDVSA本部で開催され,エネルギー,工業,農業,通信分野における計7つの合意文書に署名が行われた。

 6.対ハイチ関係

 25日,ハイチ訪問中のポーラス外務次官は,ラモット・ハイチ外相と会合を行い,アルゼンチンとの農業,身分登録,識字教育分野における対ハイチ三角協力協定に署名を行った。

 

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