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  ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成246

 

政 治 概 況

1.内政

(1)10日にカプリレス野党統一候補が,11日にチャベス大統領が全国選挙評議会(CNE)に大統領候補者登録を行った。

(2)17日,2010年12月から18ヶ月間の期限付きで付与されていた大統領授権法が期限満了となり,この18ヶ月間で計54の大統領令が発効された。

 

2.外交

(1)22日にアフマディネジャード・イラン大統領が,25日にルカシェンコ・ベラルーシ大統領がベネズエラを訪問した。

(2)24日,チャベス大統領は,ルゴ・パラグアイ前大統領の罷免問題を受け,駐パラグアイ大使の召還及びパラグアイへの石油輸出の停止を発表した。

(3)29日,ルゴ・パラグアイ前大統領の罷免問題を理由にパラグアイ不参加の状況で開催された第43回メルコスール首脳会合において,ベネズエラのメルコスールへの正式加盟が承認された。

内 政

1.チャベス大統領の動向

(1)9日,チャベス大統領は,キューバでの放射線治療後1ヶ月が経過し,数日前に,磁気共鳴画像(MRI),断層撮影等のメディカルチェックを行ったことを明らかにし,「体調は万全である。この命はベネズエラに捧げるためにある。」と述べた。

(2)11日,チャベス大統領は街宣車に乗り,街頭に参集した支持者の群衆の中を大統領府から全国選挙評議会(CNE)本部まで移動,CNEで2013年−2019年第2次国家社会主義計画の提出と,自身としては4回目となる大統領候補者登録を行った後,CNE本部前の広場に参集した支持者に対し約2時間40分の演説を行った。

 

2.カプリレス野党統一候補の動向

(1)10日,カプリレス野党統一候補は,カラカス市内のエステ公園から全国選挙評議会(CNE)までの約10?qの道のりを支持者と共に歩き,CNE本部前のカラカス広場で約20分間の演説をした後,CNEに大統領候補者登録を行った。

(2)カプリレス野党統一候補は6月中,ヌエバ・エスパルタ州,ボリバル州,モナガス州,スクレ州,アラグア州,メリダ州,スリア州,バリーナス州,グアリコ州,アンソアテギ州,ファルコン州,ヤラクイ州,カラボボ州,ララ州を遊説した他,7月1日のメキシコ大統領選挙前の28日,選挙プロセス視察のためにメキシコを訪問した。

 

3.大統領選挙関連

(1)1日から11日にかけて大統領候補者登録が行われ,14日,全国選挙評議会(CNE)は,チャベス大統領(与党PSUV党),カプリレス野党統一候補(野党連合MUD),ラファエル・ウスカテギPPT党党首,ジョエル・アコスタ氏(VBR党),レイナ・セケラ女史(Poder Laboral党),マリア・ボリバル女史(PUDPL党),オルランド・チリノス氏(PSL党),ルイス・レジェス氏(ORA党)の計8名を大統領候補者として承認した。

(2)8日,CNEは,駐マイアミ総領事館の一時閉鎖に伴い同総領事館で投票できなくなった約2万3,000人の在留ベネズエラ人の在外投票を,駐ニューオリンズ総領事館で行う旨発表した。

(3)25日,CNEは,10月の大統領選挙に投票可能な選挙人登録者数を約1,890万名(うち在外が約10万人)と発表した。

 

4.大統領授権法の期限満了

 17日,2010年12月17日に長雨災害への対応を目的として18ヶ月間の期限付きで付与されていた大統領授権法が期限満了となり,チャベス大統領はこの18ヶ月間で計54の大統領令を発効した。なお,期限満了2日前の15日,チャベス大統領は,大統領授権法を通じて労働ミッション法,改正住居法等を含む計11の大統領令を駆け込みで承認した。

 

5.治安対策ミッション

 20日,チャベス大統領は,(ア)犯罪防止,(イ)治安当局の強化,(ウ)司法・刑事制度改革,(エ)刑務所制度の近代化,(オ)犯罪被害者対応窓口の設置,(カ)共生と治安に関する知識の普及の6つの主項目により構成される新たな治安対策ミッション(Gran Mision A Toda Vida Venezuela)を開始する旨発表した。また,同ミッションの第一段階は全国335市の中で特に治安が悪いとされる79市で実施される予定で,29億2,400万ボリバルの予算が承認された。

外 交

1.対ベラルーシ関係   

(1)2日,セマショコ・ベラルーシ第一副首相が当国を訪問,チャベス大統領と会談し,二国間協力の見直しを行った。

(2)25日,ルカシェンコ・ベラルーシ大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会談し,石油,エネルギー,鉱業,住宅,食糧,科学技術,通信分野の協力に関する20以上の合意文書に署名を行った。

 

2.対ロシア関係

(1)9日,マントゥーロフ・ロシア産業大臣が当国を訪問,チャベス大統領と会談し,軍事技術部門への40億ドル融資の署名を行った。

(2)26日,チャベス大統領はプーチン・ロシア大統領と電話会談し,二国間協力の見直しを行った。

 

3.対UNASUR関係

(1)11日,コロンビアにおいて第9回南米諸国連合(UNASUR)臨時外相会合が開催され,アリ・ロドリゲス前電力大臣が,メヒーア南米諸国連合(UNASUR)事務局長(2011年5月〜)から同職を引き継ぎ,UNASUR設立後3代目の事務局長に就任した。

(2)29日,マドゥーロ外相はUNASUR臨時首脳会合(於:アルゼンチン・メンドーサ市)に出席,パラグアイのルゴ前大統領罷免問題について協議を行い,パラグアイの民主的秩序が回復するまでの間,同国のUNASUR参加権を停止する旨合意に至った。

 

4.対パラグアイ関係

(1)24日,チャベス大統領は,パラグアイ上院におけるルゴ・パラグアイ大統領に対する弾劾裁判の結果に対し,これはクーデターであると非難,ベネズエラは引き続きルゴ大統領を支持し,フランコ政権を承認しないと述べると共に,フランシスコ・アルエ駐パラグアイ大使の召還及びパラグアイへの石油輸出の停止を発表した。

(2)28日,ガルシア・パラグアイ国防大臣は,マドゥーロ外相が,22日にルゴ・パラグアイ大統領の弾劾裁判の状況視察のために他の南米諸国連合(UNASUR)外相と共にパラグアイを訪問した際に,バジョベラ・パラグアイ大統領府軍事長官(当時)が大統領府で召集した国軍司令官等との会合において,パラグアイ国軍の決起を教唆したと非難した。これに対しマドゥーロ外相は,全くの事実無根であると反論した。

 

5.対イラン関係

 22日,アフマディネジャード・イラン大統領が,リオデジャネイロで開催されたリオ+20に出席した後に当国を訪問,チャベス大統領と会談し,これまでに締結された300近くある科学技術,食糧,工業,インフラ,住宅等分野に関する二国間協力協定の見直しを行った。

 

6.対メルコスール関係

 29日,ルゴ・パラグアイ前大統領の罷免問題を理由にパラグアイ不参加の状況で開催された第43回メルコスール首脳会合(於:アルゼンチン・メンドーサ市)において,ベネズエラのメルコスールへの正式加盟が承認された。7月31日にリオデジャネイロで開催されるメルコスール関連会合において,ベネズエラのメルコスール正式加盟に関する署名式が行われる予定である。

 

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