1.大統領選挙関連
(1)20日,カーター・センターは,大統領選挙に向けた選挙視察団派遣を辞退する旨のコミュニケを発出した。
(2)22日,ロンカリオロ・ペルー外相が南米諸国連合(UNASUR)議長国代表として当国を訪問,ルセナ全国選挙評議会(CNE)委員長との間で大統領選挙に向けた国際選挙視察団の派遣覚書に署名を行った。
(3)26日,ルセナ全国選挙評議会(CNE)委員長は,アムアイ製油所の爆発事故を受け,26日に予定されていた大統領選挙に向けた第2回模擬投票を9月2日に延期する旨発表した。
2.チャベス大統領の主な選挙活動
(1)10日,国家警備軍設立75周年記念式典に出席し,「軍人ミッション」(Mision
Soldado)と称する軍人対象の社会保障プログラムを開始する旨発表した。
(2)17日,中間層向けの住宅ミッション「0800−MIHOGAR」を発表した。
(3)20日,政府は石油分野に対し現在50億ドルの資金を投入しているが,今後1,000億ドルを投資し2014年までに日量400万バレル,2019年までに日量600万バレルに増産させる,ラミーレス石油鉱業大臣を引き続き今後6年間PDVSA総裁に任命する,PDVSAが発行するペトロオリノコ債券(1枚1,000ボリバル)を通じて延滞していた公務員の社会保障費の支払いに充てる等の内容を含む石油政策を発表した。
3.カプリレス野党統一候補の主な選挙活動
(1)1日,PDVSAの石油生産量を現在の2倍(約600万バレル/日)に増産させる,PDVSAを国営企業として維持し政治化を排除する,ラミーレス石油鉱業大臣兼PDVSA総裁は解雇するがPDVSAの労働者は解雇しない,チャベス政権「友好国」に石油の贈与は行わない等の内容を含む石油政策を発表した。
(2)4日,法律上の年金受給年齢(男性65歳,女性60歳)に到達次第遅延することなく年金を支給する,高齢者を対象とした食券の配給,医薬品購入のための補助金の支給の3本柱から成る高齢者支援策を発表した。
(3)20日,全ての分野の国内生産を年間6%〜7%向上させることにより,ベネズエラ輸出総額の95%を占める石油依存経済からの脱却を図る,インフレ率を1桁に抑える等の内容を含む国内生産振興政策(Plan
Hecho en Venezuela)を発表した。
4.刑務所騒動
19日,ミランダ州南方70?qに位置する刑務所Yare?Tで囚人同士の衝突が発生し,26名が死亡(うち1名は訪問者),43名が負傷した。
5.アムアイ製油所爆発事故
(1)25日未明,当国北西部のファルコン州パラグアナ半島に所在する当国最大のアムアイ製油所のガスタンクが爆発し,近隣住民及び同製油所の警備にあたっていた国家警備軍(GN)の兵士18名を含む,合計41名が死亡した。
(2)26日,チャベス大統領はファルコン州を訪問,アムアイ製油所の事故現場付近を視察した後,ハウア副大統領,マドゥーロ外相,ラミーレス石油鉱業大臣等と共に本件事故の犠牲者となった国家警備軍兵士の追悼ミサに出席した。
(3)28日早朝,政府はアムアイ製油所の出火した全てのガスタンクを鎮火した。 |