(1)チャベス大統領の動向
ア 6日,8日及び15日に大統領府で閣議を行った。
イ 27日,チャベス大統領はキューバで高気圧酸素療法と理学療法を受ける目的で同日からベネズエラを不在にする旨国会に申請し(帰国日は明示されていない),当国国会はこれを承認した。
ウ マドゥーロ副大統領兼外務大臣が30日にリマで開催される第6回南米諸国連合(UNASUR)首脳会合に出席することを受け,キューバから電子署名を通じて28日付大統領令を発効し,ナバロ電力大臣を2日間の臨時副大統領に任命した。
(2)州知事・州議会議員選挙
ア 1日,12月16日の州知事・州議会議員選挙に向けた選挙キャンペーンが開始された(12月13日まで)。
イ 22日,世論調査会社Hinterlaces社は,カラボボ州知事選挙の候補者支持率に関して,フランシスコ・アメリアッチ与党候補(元大統領府大臣)45%,サラス・フェオ野党候補(現職)37%との調査結果を発表した。
ウ 24日,世論調査会社Datanalisis社は,アラグア州知事選挙の候補者支持率に関し,リチャード・マルド野党候補41.3%,エル・アイサミ与党候補(前内務司法大臣)38%との調査結果を発表した。
エ 28日,世論調査会社IVAD社は,ミランダ州知事選挙の候補者支持率に関して,カプリレス野党候補(現職)53.6%,ハウア与党候補(前副大統領)32.8%との調査結果を発表した。
(3)2013年−2019年第2次社会主義国家計画
ア 10日,マドゥーロ副大統領兼外務大臣は2013年−2019年第2次社会主義国家計画の策定に向けた全国での公開討論(proceso
constituyente)を開始する旨発表した。同計画は,公開討論における提案を経て,来年1月10日の大統領就任式の際に国会に提出される予定である。
イ 15日,チャベス大統領は大統領府での閣議において,2013年−2019年第2次社会主義国家計画は,野党側が懸念するような憲法改正のための制憲議会の召集や,コミューン国家建設に向けた州庁や市役所等既存の地方自治体の解体を意味するものではない旨述べた。
ウ ビジェガス情報通信大臣は,30日に予定していた公開討論の期日を12月10日まで延長する旨発表した。
(4)野党側による「政治囚」への恩赦要請
12日,サンブラノ野党派国会議員(AD党所属)はマドゥーロ副大統領兼外務大臣及びフローレス共和国管財長官と会合を行い,「政治囚」の釈放,「政治亡命者」の帰還,国会議員の不逮捕特権の尊重等について書簡を通じて正式に要請した。 |