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 ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成251月)

 

政 治 概 況

1.内政

(1)チャベス大統領は手術後,肺感染症を引き起こし呼吸不全に陥っていたが,28日の政府発表によれば同感染症はコントロールされており,容態は全体として良い方向に向かっている。

(2)チャベス大統領の健康上の理由により,1月10日に予定されていた国会に対する就任宣誓は延期,9日,モラレス最高裁長官は,チャベス大統領の憲法上の新たな任期は1月10日に開始されるものの,就任宣誓は同大統領の容態が回復してから最高裁に対して行われる旨の最高裁憲法法廷の判断を発表した。

2.外交

(1)マドゥーロ副大統領はチャベス大統領の代理として26日−28日にチリのサンティアゴで開催された第1回EU−CELAC首脳会議及び第2回CELAC首脳会議に出席し,チャベス大統領のメッセージを読み上げた。

(2)24日,マドゥーロ副大統領は,ロイ・チャデルトン米州機構(OAS)大使を対米関係正常化のための特使に任命した旨発表した。

内 政

1.チャベス大統領の容態

(1)1日,マドゥーロ副大統領は,チャベス大統領は手術後の複雑な状態にあるが,容態は若干回復し小康状態にある旨発表した。

(2)3日,ビジェガス通信情報大臣は,チャベス大統領は手術後,深刻な肺感染症と闘っており,この感染症が原因となって呼吸不全に陥っている旨発表した。

(3)13日,ビジェガス通信情報大臣は,チャベス大統領の容態について,全般的な容態の推移は良好であるが,引き続き呼吸不全に対する特別治療を必要とする旨発表した。

(4)20日,マドゥーロ副大統領は,チャベス大統領は術後のプロセスを終え,新たな治療フェーズに入ろうとしている旨発言した。

(5)21日,アルヘニス・チャベス国家電力公社総裁(チャベス大統領の弟)は,チャベス大統領の帰国日についての決定権は医師団が握っているが,数日中には帰国できるであろう旨発言した。

(6)22日,モラレス・ボリビア大統領の発言は,チャベス大統領が近日中の帰国に向けて理学療法を行っている旨発言した。

(7)22日,ビジェガス通信情報大臣は,チャベス大統領の帰国日はまだ決まっていない旨発表した。

(8)25日,マドゥーロ副大統領は,チャベス大統領は補完的な治療フェーズに入った,(術後に)これまで我々が見た中で最も良い状態で笑みも見せている旨発言した。

(9)26日,ビジェガス通信情報大臣は,チャベス大統領はいまだ呼吸不全の症状にあり治療の継続は必要であるが重篤な呼吸感染症の状態は脱した旨発言した。

(10)28日,ビジェガス通信情報大臣は,チャベス大統領は術後の回復フェーズを乗り越えた,呼吸不全を誘発した肺感染症は既にコントロールされており,容態は全体として良い方向に向かっているが,ベネズエラへの帰国日については未定である旨発言した。

 

2.前期国会の召集

 5日,前期通常国会が召集され,カベージョ国会議長(再選),ダリオ・ビバス国会第一副議長,ブランカ・エクハウト国会第二副議長(再選)が新国会役員(任期1年)に選出された。

 

3.大統領就任宣誓の延期

(1)8日,カベージョ国会議長は国会において,チャベス大統領は主治医の勧告に従い,健康上の理由により1月10日に予定されていた国会に対する就任宣誓式に出席できない旨のマドゥーロ副大統領名義のコミュニケを読み上げた。

(2)9日,モラレス最高裁長官は,大統領就任宣誓の憲法解釈の争点に関して,現在のチャベス大統領の国内不在は一時的欠缺または絶対的欠缺とはみなされない,チャベス大統領の憲法上の新たな任期は1月10日に開始されるものの,宣誓は同大統領の容態が回復してから最高裁に対して行われる,現職の副大統領,大臣等の職務も1月10日以降継続される旨の最高裁憲法法廷の判断を発表した。

(3)10日,チャベス大統領の憲法上の新たな任期の開始を祝し,大統領府前において,マドゥーロ副大統領等閣僚及びラ米各国代表出席の下,チャベス支持者によるチャベス大統領への連帯を示す大規模な集会が行われた。

 

4.政府の2012年年次報告及び新外務大臣の任命

 15日,マドゥーロ副大統領は国会において,政府の2012年年次報告書をカベージョ国会議長に提出すると共に,チャベス大統領によりハウア前副大統領が新たに外務大臣に任命された旨発表した。

 

5.刑務所暴動

 25日,ララ州バルキシメトのウリバナ刑務所において,国家警備軍及び刑務所省関係者が刑務所内で流通している銃器を押収する目的で囚人の所持品検査を実施しようとしたところ,囚人との間で衝突・銃撃戦が起こり,50名を超える死亡者,多数の負傷者が発生した。暴動発生後,同刑務所の囚人全員は,全国19の刑務所に一時的に移送された。

 

6.市長・市議会議員選挙

 29日,ルセナ全国選挙評議会(CNE)委員長は,2013年市長・市議会議員選挙を7月14日に実施する旨発表した。今回の選挙では,335市長,カラカス首都区長官,アルト・アプーレ特別区長官,2,524市議会議員(69の先住民代表市議会議員を含む)が改選対象となる。

外 交

(1)対米国関係

ア 2日,ヌーランド米国務省報道官は,仮にチャベス大統領が職務遂行不能になった場合,ベネズエラの政権移行が憲法に則って行われることを望む旨発言した。

イ 9日,ヌーランド米国務省報道官は,大統領就任宣誓に関するベネズエラ最高裁の判決は同国国民によって判断されるべきである,ベネズエラの政治的出来事にかかわらず米国とベネズエラの関係改善は可能であると考えている旨発言した。

ウ 24日,ケリー次期米国務長官は,ベネズエラで生じる出来事次第では政権交代の機会がありうる,ベネズエラの指導者が近く代わる場合には(米国のラ米政策に)大きなインパクトを与えうる旨発言した。

エ 24日,マドゥーロ副大統領は,ロイ・チャデルトン米州機構(OAS)大使を,2010年以来冷え込んでいる対米関係正常化のための特使に任命した旨発表した。

 

(2)ペトロカリブ・ALBA臨時会合

 10日,カラカスでペトロカリブ・ALBA臨時会合が行われ,本会合に出席したラ米各国代表22名(ペトロカリブ及びALBA加盟国代表18名+エルサルバドル,ホンジュラス,ウルグアイ,アルゼンチンの代表)は,国際舞台においてベネズエラ政府を支持すると共に,チャベス大統領の健康問題を口実とするあらゆる内政干渉を拒否する旨のカラカス宣言に署名した。

 

(3)対パナマ関係

 16日,OAS常設理事会常会において,コチェスOAS代表パナマ大使は,大統領就任宣誓に関するベネズエラ最高裁の判決は米州民主主義憲章に違反しうるものである旨発言した。翌17日,パナマ外務省は,コチェス大使の発言はパナマ政府の訓令に従ったものではなく,パナマ政府の公式見解ではない旨のコミュニケを発出すると共に,コチェス大使の更迭を発表した。

 

(4)対コロンビア関係

 18日,オルギン・コロンビア外相が当国を訪問,ハウア外相と会合を行い,両国国境地域の治安,インフラ,文化交流,経済振興等に関する合意文書に署名した。右合意文書には,アンデス開発公社(CAF)の融資により建設予定の両国国境を結ぶティエンディータス橋の建設に向けたファシリティー調査等が含まれる。

 

(5)対エクアドル関係

 18日,パティーニョ・エクアドル外相が当国を訪問,ハウア外相と会合を行い,二国間関係,米州ボリーバル同盟(ALBA),今月26日−27日にチリのサンティアゴで開催予定のラ米カリブ首脳会議(CELAC)について話し合った。

 

(6)第1回EU−CELAC首脳会議及び第2回CELAC首脳会議

 26日−28日,チリのサンティアゴで第1回EU-CELAC首脳会議及び第2回CELAC首脳会議が開催され,マドゥーロ副大統領がキューバで術後療養中のチャベス大統領の代理としてこれに出席し,チャベス大統領の署名入りのメッセージを読み上げた。

 

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