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 ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成252月)

 

政 治 概 況

1.内政

(1)18日,マドゥーロ副大統領が,キューバで治療中のチャベス大統領が約2ヶ月ぶりにベネズエラに帰国した旨発表した。

(2)19日,地上デジタルテレビ放送の開始にあたり,ベネズエラは日伯方式(ISDB−T)を採用する旨の大統領令を発効した。

2.外交

(1)1日,ハウア外相が中国を訪問,楊潔チ中国外交部長及び兪正声中国共産党政治局常務委員等と会合を行った。

(2)19日,ヌーランド米国務省報道官が,チャベス大統領が職務遂行不能になった場合は憲法の規定に則り選挙が召集されると理解している旨発言,これに対し当国外務省は内政干渉であると非難した。

内 政

1.チャベス大統領のキューバからの帰国

(1)18日未明,チャベス大統領は自身のツイッターを通じて,「祖国ベネズエラに再び帰ってきた。おお神よ!!!愛する国民よありがとう!!ここで治療を継続する。」とのメッセージを配信した。

(2)18日早朝,マドゥーロ副大統領は当地国営テレビに電話出演し,チャベス大統領は本18日02時30分にマイケティア国際空港に到着した,現在同大統領はカラカス市内のカルロス・アルベロ軍事病院に入院しており,カベージョ国会議長,アレアサ科学技術大臣,アダン・チャベス・バリーナス州知事(チャベス大統領の長兄)と娘のロサ・ビルヒニアが付き添っている旨述べた。

 

2.チャベス大統領の容態

(1)4日,カベージョ国会議長は,チャベス大統領の容態は日に日に良くなっており,我々がキューバに持参した書類に署名し,指示も出している旨発言した。

(2)13日,マドゥーロ副大統領は,チャベス大統領は術後の治療サイクルを終え,本13日から非常に複雑で厳しい補完治療を受けようとしている旨発言した。

(3)15日,ビジェガス情報通信大臣は,チャベス大統領には未だ一定の(呼吸)不全症状が見られ,現在気管カニューレを通じて呼吸しているため,一時的に話すのが困難な状態にある旨発表すると共に,チャベス大統領がベッドに横になった状態で娘2人と一緒にいる写真を公開した。

(4)22日,マドゥーロ副大統領は,チャベス大統領は呼吸不全の問題を抱えているため,気管カニューレの助けをかりているが,本22日,同大統領は,筆談等を通じて我々政府関係者と約5時間半にわたってコミュニケーションを取り,我々に指示を出した旨発表した。

 

3.地上デジタルテレビ放送の開始

(1)19日,ベネズエラは地上デジタルテレビ放送の開始にあたり,ブラジルによる技術改良を伴うデジタルテレビ日本方式(ISDB−T)を採用する旨の大統領令を発効した。

(2)20日,マドゥーロ副大統領及びアレアサ科学技術大臣は,ベネズエラにおける地上デジタルテレビ放送の開始を祝する式典を開催し,今年中に人口の約50%(約430万世帯)が集中する全国13都市に地上デジタルテレビを導入する予定である,第一段階として計11チャンネルの放送を開始する(反政府系グロボビシオン局は除外された)旨発表した。

外 交

1.対中国関係

 1日,ハウア外相は中国を訪問,楊潔チ中国外交部長及び兪正声中国共産党政治局常務委員等と会合を行い,二国間関係の強化について話し合った。兪正声政治局常務委員はハウア外相に対し,胡錦濤国家主席及び習近平中央総書記によるチャベス大統領の早期回復を願う旨のメッセージを伝えた。

2.対ポルトガル関係

 4日,ハウア外相はポルトガルを訪問,ポルタス・ポルトガル外相等と会合を行い,二国間合同委員会会合を3月15日−16日のリスボンにおけるセッションと4月初旬のカラカスにおけるセッションの2回に分けて実施する旨合意に至った。

3.対ブラジル関係

 9日,パトリオッタ伯外相が当国を訪問,ハウア外相と会合を行い,ブラジル北部とベネズエラ南部の経済的統合について話し合い,3月末にマナウス(ブラジル)において両国の政府閣僚及び民間セクター代表者出席の下,本件に関する会合を開催する予定である旨発表した。

4.対ボリビア関係

 19日,モラレス・ボリビア大統領が当国を訪問,マドゥーロ副大統領,カベージョ国会議長等と会合を行った他,チャベス大統領が入院中のカルロス・アルベロ軍病院を訪問し,チャベス大統領の家族と話をした。

5.対米関係

1)19日,ヌーランド米国務省報道官は,ベネズエラの政権移行はベネズエラ国民が決定する,チャベス大統領が職務遂行不能になった場合は憲法の規定に則り選挙が召集されると理解している旨発言した。

(2)20日,当国外務省は,ヌーランド米国務省報道官の上記発言を内政干渉であると非難する旨コミュニケを発出した。

(3)21日,ヌーランド米国務省報道官は,19日の自分(ヌーランド報道官)の発言は,ベネズエラ憲法に関する米国側の理解を述べただけであり,これとチャベス大統領の職務遂行能力如何の問題とは別問題である旨発言した。

(4)28日,ジェイコブソン米国務次官補は下院西半球小委員会の公聴会において,起こり得るベネズエラの政治移行に際し,米国は,自由で公正な選挙を推進する点で一役を担える旨発言した。

(5)第10回ALBA政治評議会会合

 28日,ALBA加盟国外相が当国を訪問,当国外務省本館において第10回ALBA政治評議会会合が開催され,コレア・エクアドル大統領及びラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長が再選されたこと,キューバが2013年期間のラ米カリブ諸国共同体(CELAC)議長国を務めること等に対する祝福,チャベス大統領の健康問題を口実としたベネズエラに敵対的な国際メディアの報道を非難する等の内容を含む最終宣言が採択された。

 

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