1.全国市長・市議会議員選挙関連
(1)8日,全国市長・市議会議員選挙が行われ,改選対象337市長の内,与党ベネズエラ社会統一党(PSUV)+同盟政党が243市長(得票率53.87%),野党連合MUD(民主統一会議)+同盟政党が76市長(得票率43.26%),その他の政党が18市長(内13政党が与党派,5政党が野党派の政党)を獲得した。投票率は58.92%であった。
(2)野党側は,カラカス大市長,カラカス大都市圏を構成する5市の内リベルタドール市を除く4市で勝利した他,全国23州都の内計9州都で勝利を収め,改選前の7州都から2州都増やした。
2.マドゥーロ大統領と野党派市長の会合
(1)18日,マドゥーロ大統領は大統領府において,野党派州知事2名(カプリレス・ミランダ州知事は欠席)及び野党派市長68名と会合を行った。
(2)マドゥーロ大統領は冒頭,新たな地平を切り開くためにこの機会が必要であること,野党関係者の政治的立場を尊重するが,社会主義革命の動きを認めてほしいとして,政府与党と共通のプロジェクトを実施し,互いの相違を維持しつつも協働するよう呼びかけた。
(3)野党派州知事及び市長からは,地方交付金の遅延なき公正な配分や「政治囚」の解放に向けた要求,2013年−2019年社会主義国家計画の強制,政府主導のパラレルな地方組織を創設して野党派州知事及び市長の権限や財源を剥奪する行為,石油の他国への贈与等に対する批判があった他,国内ガソリン価格の引き上げについては野党側も含めて議論すべきとの意見が示された。
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