(1)王毅中国外交部長の当国訪問
21日,マドゥーロ大統領は,王毅中国外交部長と会合を行い,政治的相互信頼関係の発展,様々なレベルにおける人的交流の促進,両国の関心分野における確固たる支持,及び農業,エネルギー,インフラ建設,テクノロジー等の分野における融資協力関係の強化等について話し合った。右会合には,同日外務省にて行われたハウア外務大臣と王毅外交部長との会合を含め,ジョルダーニ企画大臣,ラミーレス経済担当副大統領,ノア外務省アジア次官,及び趙榮憲(Zhao
Rongxian)当地中国大使等が同席した。
(2)ハウア外相の欧州歴訪
ア フランス
23日,パリを訪問中のハウア外務大臣は,イリナ・ボコバ・ユネスコ事務局長と会談し,当国における公共機関及び教育機関に対する一部野党支持者による暴力・破壊行為について訴えた。
イ イタリア
26−27日,ハウア外相はローマに滞在し,ジロ伊外務副大臣,ホセ・グラツィアノ・ダ・シルバFAO事務局長と会談し,バチカン市国にてローマ法王に謁見した。
ジロ副外相との会談では,ベネズエラの現状,マドゥーロ大統領がイニシアティブを取った当国政府と野党による和平に向けた対話の進捗状況等につき最新の情報が提供された。
ホセ・グラツィアノ・ダ・シルバFAO事務局長との会談では,ベネズエラ国内右派勢力による暴力行為について説明するとともに,ベネズエラ野党市長等により食糧流通の停滞が引き起こされ,当国にて人権の侵害が進んでいる旨,その証拠となる書類を提示しつつ説明がなされた。
27日には,バチカン市国にて催されたフアン・パブロ?U世及びフアン?]?]?V世の列聖式(Canonizacion)に参席し,ローマ法王に謁見し,チャベス前大統領の遺産である「2013−2019年祖国国家計画(El
Plan de la Patria 2013-2019)」を手交した。
(3)ロッシ・アルゼンチン国防大臣の当国訪問
25日,メレンデス国防大臣は,当国訪問中のロッシ亜国防大臣と会談し,キルチネル前亜大統領及びチャベス前大統領時代から協議が続けられていた二国間関係強化のための合意に署名した。右合意では,科学技術,教育,軍事分野における両国間のプロジェクト協力が謳われており,軍事関連学校におけるキルチネル大統領及びチャベス大統領の思想を学ぶためのコース設置や,教育分野において情報・人的交流をこれまで以上に活性化することなどが盛り込まれている。また,今次会談では,ロッシ亜国防大臣から,マルビナス諸島問題に関するベネズエラの継続的支援に対する謝意が示された。
(4)米国政府高官によるベネズエラ情勢に関する発言
29日,ケリー米国務長官は,ベネズエラにて表現の自由が阻害されていると非難した。また,ロベルタ・ジェイコブソン米国務省西半球担当次官補は,米国査証事務関連人員がベネズエラ駐在査証を得ることができていないため,これまでおよそ1ヶ月間在ベネズエラ米国領事館での新規査証発給が一時的にできなくなっており,今回の事態は遺憾であるも,米国の政治的思惑で恣意的に発給を中断してきたわけではないと表明した。
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