岡田大使挨拶

2016/10/28
 このたび,在ベネズエラ日本国特命全権大使として着任しました岡田憲治です。ベネズエラに着任する前は,ホンジュラスで大使を務め,ラテンアメリカの国の勤務は,ベネズエラが,2か国目になります。その前は,ドイツ,イスラエル,バングラデシュなどで勤務経験があります。
 ベネズエラの首都カラカスの印象は,盆地であるのにもかかわらず,緑豊かで広々とした素晴らしい街ということです。ベネズエラは,エンジェルフォール,テーブル・マウンテンといった広大な自然や,ホロポなど素晴らしい伝統音楽,美女,カカオの一大生産地としても知られています。また,画期的な「エル・システマ」運動による,音楽を通した若者への情操教育でも大きな成功を収めており,世界的な音楽家を輩出するなど,ベネズエラは大変魅力的な国です。また,原油,ボーキサイト,鉄鉱石等の天然資源にも恵まれ,観光資源も含め経済的ポテンシャルが高い国でもあります。
 日本とベネズエラの関係については,経済,文化,人的面など多岐にわたります。
 まず,自動車,石油産業など様々な分野へ日本企業が進出し,ベネズエラの人々とともに,ベネズエラの発展に貢献しています。また,ベネズエラから日本へは,石油,カカオ,アルミニウムなどが輸出されています。
 日本のベネズエラへの経済協力は,JICAを中心に,産業育成,防災,環境分野などでの研修生の受け入れなどを通じ,人材育成に協力しているほか,音楽・教育,村落開発指導等の分野においても,多くの青年海外協力隊員が活躍してきています。また,医療・保健・教育等のプロジェクトに対し,多くの草の根・人間の安全保障無償資金協力も実施してきました。
 スポーツの分野では,多くのベネズエラ人プロ野球選手が日本で活躍しており大変喜ばしく思っています。特にアレックス・ラミレスDeNA監督は,日本人の間でも有名で,大変愛されています。
 音楽の分野では,2012年,エル・システマジャパンが設立され,両国間の音楽交流も活発化しています。
 また,日本とベネズエラの二国間関係の基礎を築いてくれたのは,日系人の方々の貢献があったからこそです。その数は,現在,わずかに600名弱に過ぎませんが,イシカワ駐日ベネズエラ特命全権大使を始め,各方面で活躍しています。
 二国間経済関係については,様々な課題があることも事実ですので,そのような課題に対しても,切実に取り組んで行く所存です。また,ベネズエラ在住日本人の皆様の安全確保のための努力をしていきたいと考えています。
 最後になりますが,2018年は,日・ベネズエラ外交関係80周年,日系移民90周年という節目の年です。これらに向け,伝統的友好関係にある日・ベネズエラ関係のさらなる発展に貢献していく所存です。
 
2016年10月
在ベネズエラ特命全権大使 岡田憲治