2.対ラ米関係
(1)対コロンビア関係
(イ)5日、チャベス大統領は、コロンビアへの米軍基地設置問題に抗議するため、同国からの全輸入を停止する旨明らかにし、アルゼンチン及びブラジルからの輸入で代替すると発表した。また、Ecopetrol社によるオリノコ・ベルト地帯への入札も認めないとした。
(ロ)6日、サンペール元コロンビア大統領がベネズエラを訪問し、チャベス大統領と会談し、二国間関係の早急な正常化及び両国の国境地帯の状況を憂慮している旨表明した。
(ハ)7日、チャベス大統領は、7月28日に召喚を命じていたマルケス駐コロンビア・ベネズエラ大使の帰任を発表した。
(ニ)9日、チャベス大統領は、コロンビアに対する燃料供給協定の停止を命じた。
(ホ)19日、ラミレス・エネルギー・石油大臣は、18日に期限を迎えたコロンビアの国境地域に対する石油輸出協定を更新しない旨発表し、ベネズエラからコロンビアに対する石油密輸問題に関しても対応策を示した。
(ヘ)25日、チャベス大統領は、マドゥーロ外務大臣に対して、コロンビアとの関係を断絶する用意をしておくように命じた。
(2)対ブラジル関係
20日、ベネズエラにおいて、伯−ベネズエラ企業会合が開催され、通商協力及び産業開発に関する8つの合意が締結され、チャベス大統領は二国間特別基金の創設を提案した。
(3)対アルゼンチン関係
11日、チャベス大統領は、企業団と共に当国を訪問したフェルナンデス亜大統領と定期会談し、総額17億ドルに上る22の文書(うち10が公開署名)が両国企業間で締結された。
(4)対ペルー関係
12日、ガルシア・ベラウンデ・ペルー外務大臣は、3月9日に在ベネズエラ法王庁大使館から逃走した学生運動指導者ニクソン・モレノ氏が、同国内にいる旨発表した。
(5)対キューバ関係
10日、チャベス大統領は、コレア・エクアドル大統領の就任式及び独立宣言200周年記念に出席のため、同国を訪問していたラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長と非公式に会談し、社会、和平を目的として多極世界を構築するための国家間の統合及び団結、より公正な両国間関係等、多岐にわたる二国間協力に関して議論を行った。