1.対ラ米関係
(1)対コロンビア関係
(イ)電力購入問題
(@)14日、マルティネス・コロンビア鉱山エネルギー大臣は、ベネズエラが関心を有しているならば、中断していた電力輸出を再開する用意があると発言した。
(A)15日、ハウア副大統領は、ベネズエラは国内電力システムを用いた電力対策を行っており、コロンビアの申し出は必要ないと発言した。
(B)16日、ロドリゲス電力大臣が、正式な申し出があれば検討するとしたが、同時にこれはベネズエラを守勢にまわらせるための政治工作でもあると警戒感を表明した。
(C)18日、ロドリゲス電力大臣及びマルティネス鉱山エネルギー大臣は、コロンビアからの電力輸出案を正式なものとするため電話で会談した。
(D)19日、チャベス大統領は、電力供給の申し出を現在検討中としながら、本件は政治とは無関係であり、ベネズエラ及びコロンビア企業双方の利益に合致するのであれば、購入に問題はないとの認識を示した。
(ロ)リオ・グループ首脳会合における両国首脳による口論
(@)22日、リオ・グループ首脳昼食会の際、チャベス大統領とウリベ大統領との間で激しい口論が展開され、ラウル・カストロ・キューバ議長が仲裁した。
(A)23日、チャベス大統領は、CNNのインタビューで、「自分はコロンビアと通常の関係に戻りたいと願っているし、そのために議論をするのは、国家元首としての両大統領の義務である。」と発言した。
(B)23日、カルデロン墨大統領は、ベネズエラとコロンビアの同意の下、両国の関係修復を促進するための友好国グループを結成した旨発表した。
(2)対アルゼンチン関係
22日、リオ・グループ首脳会合において、英亜間のフォークランド諸島問題について、英国の行為は新植民地主義の現れであり、我々は亜に強い連帯を示すとともに、英政府に対して国連決議を履行し、同諸島を亜国民に返還するよう要求すると述べた。
(3)対チリ関係
27日、チリで発生した大地震について、外務省はコミュニケを発出し、犠牲者に対する深甚なる悲しみ及び連帯を表明すると共に、チャベス大統領も同国支援を行う準備があると発言した。
(4)対キューバ関係
(イ)2日、チャベス大統領は、電力問題に対する協力を得るため、キューバからラミーロ・バルデス情報通信大臣(閣僚評議会副議長)率いる技術代表団が当地に到着した旨発表した。
(ロ)3日、ベネズエラ中央銀行(BCV)は、ベネズエラとキューバの間で、ALBA域内統一決裁システム(SUCRE)を使った取引が初めて行われた旨発表した。
(ハ)23日、チャベス大統領は、キューバを訪問した。
(5)対ホンジュラス関係
23日、チャベス大統領は、中米統合機構(SICA)がロボ大統領と合意し、セラヤ前大統領が帰国して政治活動を再開するならば、我々はその合意を支援すると発言した。 |