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  ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成22年4月)

 

     


政 治 概 況

1.内  政

 (1)19日、ティウナ軍事基地前広場において、独立宣言200周年式典が開催。

 (2)25日、野党連合「民主統一会議(MUD)」の国会議員選挙の予備選挙が実施され、23日に発表された全会一致による候補者も含め、165名の候補者が概ね確定。

 (3)25日、第1回ベネズエラ統一社会党(PSUV)党大会が閉幕。
 

2.外 交

(1)2日、プーチン露首相が当国を訪問し、チャベス大統領と会談して、軍事協力を含む31の合意を締結。

(2)6〜7日、ムヒカ・ウルグアイ大統領が、当国を訪問し、チャベス大統領と会談して、エネルギー、食糧の安全保障、通商等8つの合意に署名。

(3)28日、チャベス大統領は、ブラジルを訪問し、ルーラ大統領と3ヶ月ごとの定期会談を行い、22の合意に署名し、共同コミュニケを発表。
 

             

内 政

1.国会議員選挙に関する動向

イ.14日、全国選挙評議会(CNE)は9月26日の国会議員選挙の告示を行い、165名の国会議員及び12名のラ米議会議員が今次選挙で選出され、国会議員のうち110名が選挙区から、52名が比例代表から、3名が先住民枠から選出されるとした。選挙区及び比例代表共に立候補受付は6月1日から5日にまでCNEに於いて行われ、選挙活動は8月25日から9月23日の深夜0時まで実施される。

ロ.14日、ルセナCNE議長は、昨年中に実施される予定であった、アマソナス州知事及び全国12市長選挙の実施を12月5日に実施する予定であると発表した。

ハ.25日、カラカス首都区を含む全国8州で、野党連合「民主統一会議(MUD)」の国会議員選挙の予備選挙が実施され、23日に発表された全会一致による候補者も含め、165名の候補者が概ね出そろった。

                  

      

2.独立宣言200周年記念式典の開催

イ.19日、チャベス大統領他、ラウル・カストロ・キューバ国家評議会長、モラレス・ボリビア大統領、フェルナンデス亜大統領、オルテガ・ニカラグア大統領、フェルナンデス・ドミ(共)大統領、スケリット・ドミニカ国首相、ゴンザルベス・セントビセント及びグレナディーン諸島首相、スペンサー・アンティグア・バーブーダ首相、コレア・エクアドル大統領等の出席の元、ティウナ軍事基地前広場において、独立宣言200周年式典が開催された。

ロ.記念式典の後には、各国首脳らの参加の下に独立宣言200周年記念国会特別セッションが行われ、クリスティーナ亜大統領が演説を行い、その後、第9回ボリーバル同盟(ALBA)首脳会合が公開討論方式で開催された。

 

 

 

3.軍事関係

 イ.ボリーバル親衛隊の発足
 13日、08年の大統領授権法「ボリーバル国軍新組織法」に基づいて成立した民兵組織である「ボリーバル親衛隊」設立記念式典が開催され、親衛隊に加盟した3万人以上の武装した民兵と共に軍服姿のチャベス大統領がパレードを実施した。

ロ.軍人の給与引き上げ
 25日、チャベス大統領は、全軍人の給与を、4月1日に遡って40%引き上げる旨発表した。

 

PSUV党大会の閉幕

 25日、チャベス大統領の出席の下、第1回PSUV党大会が閉幕した。

 

. 閣僚の交替

 イ.5日、サンス基礎産業・鉱業大臣に替わりホセ・サラマット・カーン・フェルナンデス中央銀行理事が同大臣職兼ガイアナ開発公社(CVG)総裁代理に任命された。

ロ.9日、チャベス大統領は、エクカウト通信情報大臣の後任に、タニア・ディアス国営テレビVTV局社長が就任する旨発表した。

 

外 交

1.対ラ米関係

(1)対コロンビア関係

 14日、コロンビア外務省が、昨今、コロンビア人がベネズエラ領内で逮捕される事案が続発していることをふまえ、同国への渡航自粛を勧告するコミュニケを発出したことに対し、16日、チャベス大統領は、コロンビア政府は「モラルに限界がない」と批判して、次期大統領には右派であれ左派であれ尊重を持って対話が出来る政府を望むと発言した。


(2)対ボリビア関係

イ.22日、チャベス大統領は、ボリビアを訪問し、コチャバンバで開催中の「気候変動・母なる大地の権利に関する国際会議」に出席し、米国が、昨年コペンハーゲンで行われたCOP15において、約120ヶ国に対して不当な方法で策定された議定書に合意させたと批判した

ロ.29〜30日、モラレス・ボリビア大統領が当地を訪問し、チャベス大統領との間で、エネルギー、農業、鉱業等に関する国家間合弁会社の設立等、28の合意文書に署名した。

(3)対ブラジル関係

 28日、チャベス大統領は、ブラジルを訪問し、ルーラ大統領と3ヶ月ごとの定期会談を行った。両首脳は多岐にわたる二国間協力及び地域問題に関して協議した後、22の合意に署名し、共同コミュニケを発表した。

(4)対アルゼンチン関係

 20日、19日に行われた独立宣言200周年記念式典に出席のために来訪したフェルナンデス大統領は、チャベス大統領と定期首脳会談を実施し、エネルギー、電力等14の合意文書に署名した。右合意と、非公式に両国政府代表が署名した文書を合わせると両国間の今次合意文書は合計25となる。

(5)対ウルグアイ関係

 6〜7日、ムヒカ・ウルグアイ大統領が、当国を訪問し、チャベス大統領と会談して、エネルギー、食糧の安全保障、通商等8つの合意に署名した。

(6)対キューバ関係

イ.15〜16日、チャベス大統領は、キューバを訪問して、フィデル・カストロ前国家評議会議長及びラウル議長と会談し、両国間関係の発展及び、二国間経済及び社会協力計画の拡大に関して協議し、特にフィデル前議長とは二国間関係の他にも、国際問題等に関しても議論した。

ロ.20日、19日に行われた独立宣言200周年記念式典に出席のために来訪したラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長は、チャベス大統領と非公式会談を行った。


(7)対ニカラグア関係

 14日、チャベス大統領は、ニカラグアを訪問し、オルテガ大統領と会談し、ニカラグアに於ける二国間共同精油所建設について協議した他、食糧供給を目的とした合弁会社設立及び食糧貯蔵能力の拡大、観光計画開発、医療機器及び薬剤の輸出入等保健分野に関する協力の拡大を目的とした、2つの取極議定書及び1つの覚書に同意し、共同宣言を発表した。

   

       

2.対ロシア関係

(1)2日、プーチン露首相が当国を訪問し、チャベス大統領と会談して、軍事協力を含む31の合意を締結した。また、チャベス大統領は、プーチン首相との会談のためベネズエラを訪問していたモラレス・ボリビア大統領と共に三者会談も行った。

(2)12日、チャベス大統領は、プーチン露首相と電話で会談し、2日に実施した両国首脳会談で合意した主要な戦略的協力テーマに関して再度協議した。

 

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