1.対ラ米関係
(1)対コロンビア関係
14日、コロンビア外務省が、昨今、コロンビア人がベネズエラ領内で逮捕される事案が続発していることをふまえ、同国への渡航自粛を勧告するコミュニケを発出したことに対し、16日、チャベス大統領は、コロンビア政府は「モラルに限界がない」と批判して、次期大統領には右派であれ左派であれ尊重を持って対話が出来る政府を望むと発言した。
(2)対ボリビア関係
イ.22日、チャベス大統領は、ボリビアを訪問し、コチャバンバで開催中の「気候変動・母なる大地の権利に関する国際会議」に出席し、米国が、昨年コペンハーゲンで行われたCOP15において、約120ヶ国に対して不当な方法で策定された議定書に合意させたと批判した
ロ.29〜30日、モラレス・ボリビア大統領が当地を訪問し、チャベス大統領との間で、エネルギー、農業、鉱業等に関する国家間合弁会社の設立等、28の合意文書に署名した。
(3)対ブラジル関係
28日、チャベス大統領は、ブラジルを訪問し、ルーラ大統領と3ヶ月ごとの定期会談を行った。両首脳は多岐にわたる二国間協力及び地域問題に関して協議した後、22の合意に署名し、共同コミュニケを発表した。
(4)対アルゼンチン関係
20日、19日に行われた独立宣言200周年記念式典に出席のために来訪したフェルナンデス大統領は、チャベス大統領と定期首脳会談を実施し、エネルギー、電力等14の合意文書に署名した。右合意と、非公式に両国政府代表が署名した文書を合わせると両国間の今次合意文書は合計25となる。
(5)対ウルグアイ関係
6〜7日、ムヒカ・ウルグアイ大統領が、当国を訪問し、チャベス大統領と会談して、エネルギー、食糧の安全保障、通商等8つの合意に署名した。
(6)対キューバ関係
イ.15〜16日、チャベス大統領は、キューバを訪問して、フィデル・カストロ前国家評議会議長及びラウル議長と会談し、両国間関係の発展及び、二国間経済及び社会協力計画の拡大に関して協議し、特にフィデル前議長とは二国間関係の他にも、国際問題等に関しても議論した。
ロ.20日、19日に行われた独立宣言200周年記念式典に出席のために来訪したラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長は、チャベス大統領と非公式会談を行った。
(7)対ニカラグア関係
14日、チャベス大統領は、ニカラグアを訪問し、オルテガ大統領と会談し、ニカラグアに於ける二国間共同精油所建設について協議した他、食糧供給を目的とした合弁会社設立及び食糧貯蔵能力の拡大、観光計画開発、医療機器及び薬剤の輸出入等保健分野に関する協力の拡大を目的とした、2つの取極議定書及び1つの覚書に同意し、共同宣言を発表した。 |