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  ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成22年11月)

 

政 治 概 況

 

1.内  政

( 1)2日,当国国会において核エネルギー開発に関する第1回審議が行われ,右開発計画を推進していく旨可決された。

(2)29日,当国政府は,長雨による被害が著しいファルコン州に対し,また翌30日,カラカス首都区,バルガス州,ミランダ州にも緊急事態令を発出した。
 

2.外 交

( 1)2日,サントス・コロンビア大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会合を行い,5つの合意文書に署名し,二国間関係の進展に満足の意を表明した。

(2)26日,チャベス大統領は,ガイアナ共和国の首都ジョージタウンで開催された第4回南米諸国連合首脳会合に出席,民主主義議定書に署名した。

(3)29日,チャベス大統領は,ウィキリークスにより公開された米外交文書の中に,米国はベネズエラを孤立させようとしていたとの記録が存在したことに対し,米国政府を強く批判した。

             

内 政

1.核エネルギー開発に関する国会審議

 2日,当国国会で,核エネルギー開発に関するベネズエラ・ロシア間の合意に係る承認法について第1回審議が行われ,核エネルギー開発に要する予算を手当するため,国内の火力発電所において消費される化石燃料のうち毎年1500万バレル分を節約し,これを輸出に向ける(年間10億ドル相当)旨可決された。

                  

   

 

2.長雨による被害

(1)29日,当国政府は,長雨による被害が著しいファルコン州に対して緊急事態令を発出した。ハウア副大統領は,右緊急事態令に関し,同州における必要な対応を促すとともに,伝染病等の予防措置をとるためのものであると発表した。

(2)翌30日,当国政府は,カラカス首都区,バルガス州,ミランダ州にも緊急事態令を発出した。ハウア副大統領は,右緊急事態令に関し,必ずしもカラカス首都区他が深刻な状態に陥っているためではなく,復旧工事を含む必要な事態に対応するための特例措置を速やかにとることを可能にするために発出されたものであると発表した。

 

 

 

3.ランヘル・シルバ国軍軍事戦略司令官の発言をめぐる問題

(1)8日,ランヘル・シルバ国軍司令官は,当地紙のインタビューで,「仮に2012年に野党政権が誕生すれば,それは国を売却するに等しいことになり,国軍も国民もそれは認めない。」と発言した。

(2)上記発言に対し,野党側から,憲法に定められる国軍の役割に背くものであるとの批判が起こった他,インスルサOAS事務局長等も右発言を批判した。

(3)11日,チャベス大統領は,本件に関する国内外からの批判を一蹴するとともに,ランヘル・シルバ国軍司令官の階級を中将(mayor general)から大将(general)に昇格させると発表した。

 

 

 

スロアガ反政府派TV局社主に対する訴追命令

 20日,チャベス大統領は,自分を暗殺するために資金集めをしている右派の集団が存在するとして,最高裁及び検察庁に,資金元と目される米国に亡命中のスロアガ・グロボビシオン局(反政府派TV局)社主及び同TV局を調査するよう命じた。

 

 

 

政府連邦評議会第1回常会の開催

 15日,政府連邦評議会(CFG)第1回常会がハウア副大統領議長の下開催され,2011年度地方補償基金として計107億BsFを確保すること,右額の内30%(約30億BsF)は「人民権力」に直接配分されること等が承認された。

 

 

外 交

1.マドゥーロ外相の外遊

 3日−9日,マドゥーロ外相は,10月14日−24日にチャベス大統領が欧州・中東7カ国を訪問した際に署名した協力協定のフォローアップを兼ね,トルコ,ウクライナ,シリア,ベラルーシ,サウジアラビアの5カ国を訪問した。

   

       

2.対ラ米関係

(1)対コロンビア関係

(ア)2日,サントス・コロンビア大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会合を行い,経済,観光開発,インフラ,麻薬対策,エネルギー分野における5つの合意文書に署名し,二国間関係の進展に満足の意を表明した。

(イ)19日,エル・アイサミ内務司法大臣はコロンビアのカルタヘナ・デ・インディアス市を訪問,リベラ・コロンビア国防相と会合を行い,麻薬取引の取り締まりに両国で取り組むための議定書及び誘拐・強姦等の犯罪に係る協力協定に署名した。

(ウ)27日,ベネズエラ大統領府は,コロンビアにおける長雨被害に対する緊急支援を発表した。

 

(2)対キューバ関係

 7日−10日,チャベス大統領はキューバを訪問,キューバ・ベネズエラ協力総合協定10周年記念式典に出席した他,ラウル・カストロ国家評議会議長及びフィデル・カストロ前議長と会合を行った。

 

(3)サンファン河浚渫問題

 サンファン河の浚渫工事をめぐるコスタリカとニカラグアの国境紛争に関し,ベネズエラ政府は,18日のOAS常設理事会で採択された,12月7日にOAS外相会合を開催するとの決議案に対し反対票を投じた。

 

(4)対ボリビア関係

 24日,チョケワンカ・ボリビア外相が当国を訪問,マドゥーロ外相等と,12月15日-16日に予定されるチャベス大統領とモラレス・ボリビア大統領の首脳会合(於:ボリビア・コチャバンバ市)に向けた準備会合を行った。

 

(5)第4回南米諸国連合首脳会合

 26日,チャベス大統領は,ガイアナ共和国の首都ジョージタウンで開催された第4回南米諸国連合首脳会合に出席,民主主義議定書に署名した。同会合では,民主主義を揺るがす事態が発生した場合の制裁措置について規定した民主主義議定書が承認された。

 

(6)対スリナム関係

 26日,チャベス大統領はスリナムを訪問,ボータッセ同国大統領と会合を行い,石油,農業,尿素肥料,住宅分野における4つの合意文書に署名した。

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