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  ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成23年1月)

 

政治概況

  1. 内 政

  2. 外 交

内  政

  1. 国会関連

  2. 大学教育法に対する拒否権の行使と大学教育大臣の交替

  3. チャベス大統領の2011年年頭演説

  4. コレラの発生

外 交

  1. 対米国関係

  2. 対ブラジル関係

  3. 対エクアドル関係

  4. 対トルコ関係

  5. 対キューバ関係

  6. 対コロンビア関係

  7. 対ウルグアイ関係


政 治 概 況

1.内  政

( 1)5日,新国会(任期:2011−2016年)が招集され,フェルナンド・ソト新国会議長,アリストブロ・イストゥリス第一副議長,ブランカ・エクハウト第二副議長が多数決で選出された。

(2)28日,サデール保健・社会保護大臣は,27日23時半の時点で111人のコレラ感染者が確認されたと発表。
 

2.外 交

( 1)6日−7日,バレンスエラ米国務省西半球担当次官補及びインスルサOAS事務総長は,昨年12月に当国の国会で承認された大統領授権法が米州機構(OAS)の民主主義憲章に違反していると批判。

(2)26日−27日,ムヒカ・ウルグアイ大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会合を行い,農業,エネルギー,文化分野における12の合意文書に署名を行った。

             

内 政

1.国会関連

(1)5日,新国会(任期:2011−2016年)が招集され,フェルナンド・ソト新国会議長,アリストブロ・イストゥリス第一副議長,ブランカ・エクハウト第二副議長が多数決で選出された(全て与党PSUV所属)。

2010年9月26日に行われた国会議員選挙の結果に基づく,新国会165議席の政党別構成は,ベネズエラ統一社会党(PSUV)98議席,民主統一会議(MUD)65議席,皆のための祖国党(PPT)2議席。

(2)20日,ソト国会議長は,国会常設委員会の役員(委員長及び副委員長)を発表した。計15の委員会のうち,11の委員長及び副委員長を与党PSUV議員が獲得し,4つの委員長及び副委員長をMUD議員が獲得。

                  

      

2.大学教育法に対する拒否権の行使と大学教育大臣の交替

(1)4日,チャベス大統領は,閣議において,大学教育法に対する大学教授陣及び学生等による数々の批判や抗議活動を考慮し,大学教育法に対し拒否権を行使すると発表。

(2)さらに13日,政府は,エドガルド・ラミーレス大学教育大臣に替わりヤディラ・コルドバ・現ベネズエラ・ボリバル大学学長を新たに大学教育大臣に任命。

 

 

 

3.チャベス大統領の2011年年頭演説

 15日,チャベス大統領は国会において,国会議員,閣僚,全国知事,一部市長,当地外交団等を招き,約7時間半にわたり年頭演説を行った。チャベス大統領は同演説の中で,大統領授権法の期限を昨年12月に国会で承認された18ヶ月間から,本年5月1日までの5ヶ月間に短縮させる用意があると発言した(しかし,5日後の新国会の審議において,野党側が同授権法を即刻放棄すべきと主張したことに対し,チャベス大統領は年頭演説での発言から一転,同授権法を放棄しないと述べた)。

 

 

 

コレラの発生

( 1)26日,サデール保健・社会保護大臣は,カラカス市内において21名のコレラ感染者が確認されたと発表。これらの感染者は全て,ドミニカ共和国のラ・ロマーナ市で22日に催された結婚式に出席し,その際に供された魚介類を食し感染したと推測されている。

(2)28日,サデール保健・社会保護大臣は,27日23時半の時点で111人のコレラ感染者が確認されたと発表。

 

 

 

外 交

1.対米国関係

(1)昨年12月28日,チャベス大統領がパーマー氏の駐ベネズエラ大使としての受け入れを拒否する発言を行ったことに対し,翌29日,米国政府はアルバレス駐米国ベネズエラ大使の外交査証を取り消す旨発表。一方で,本年3日,米国側は,米国議会がパーマー氏の次期駐ベネズエラ米国大使任命を未承認のまま閉会したことにより,パーマー氏の同大使任命は白紙になったと発表。

(2)5日,クローリー米国務省スポークスマンは,米国政府はパーマー氏に代わる別の次期駐ベネズエラ米国大使候補者は探していないと発言。

(3)6日,バレンスエラ米国務省西半球担当次官補は,昨年12月に当国の国会で承認された大統領授権法が米州機構(OAS)の民主主義憲章に違反していると批判し,翌7日,インスルサOAS事務総長も同様の批判を行った。これに対し,当国外務省は,両者の発言を非難する旨の7日付コミュニケを発表。

   

       

2.対ブラジル関係

1)1日,チャベス大統領はブラジリアを訪問し,ルセフ・ブラジル大統領の就任式に出席。

(2)11日、チャベス大統領はルセフ・ブラジル大統領と電話会談を行い,2月15日−16日に開催される南米・アラブ諸国首脳会合(ASPA)において二国間会談を行う旨合意。

 

 

3.対エクアドル関係

 17日,パティーニョ・エクアドル外相が当国を訪問,マドゥーロ外相と二国間の経済分野における基本政策について話し合った。

 

 

. 対トルコ関係

  18日−20日,タネル・ユルドゥズ・トルコ・エネルギー天然資源相が当国を訪問,チャベス大統領及びマドゥーロ外相等と会合を行い,トルコのオリノコ油田開発への参入の可能性,当地における住宅建設計画等について話し合った。

 

 

 

対キューバ関係

 22日,ベネズエラ−キューバ間の通信用海底光ケーブルの敷設工事が開始された(施設作業は2月8日に終了予定)。

 

 

. 対コロンビア関係

  26日,リベラ・コロンビア国防相が当国を訪問,ボリバル州カナイマ国立公園でエル・アイサミ内務司法相と会合を行い,麻薬取引及び右関連犯罪の取り締まりに関する協力を向上させる旨合意に至った。

. 対ウルグアイ関係

  26日−27日,ムヒカ・ウルグアイ大統領が当国を訪問,チャベス大統領と会合を行い,農業(技術支援、技術者の交流、環境保護、遺伝子組み換え食料生産),エネルギー(ベネズエラ電力公社とウルグアイ企業との間の国内電気供給の計画立案),文化(ウルグアイ幼少年・青少年交響団の発展に向けた支援)分野における12の合意文書に署名を行った。また,ムヒカ大統領は,ベネズエラが推薦するアリ・ロドリゲス電力大臣を次期南米諸国連合(UNASUR)事務総長として支持する立場を表明した。

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