1.大統領選挙関連
(1)1日,全国選挙評議会(CNE)が定める公式選挙キャンペーンが開始され,チャベス大統領とカプリレス野党統一候補が地方において支持者を率いて大々的な選挙パレードを行った。
(2)17日,チャベス大統領とカプリレス野党統一候補を含む大統領候補者7名のうち6名が,CNE作成による10月の大統領選挙に向けた民主主義協約に署名を行った。同協約には,各候補者が遵守すべきこととして,憲法及び選挙関連法に則った選挙活動を行う,CNEが発表した大統領選挙の結果を認める,選挙活動中から選挙後にかけて良識に則った行動をする等の内容が明記されている。
(3)21日,CNEは,テレビ(3分/日),ラジオ(4分/日),新聞(半ページ/日)を通じた選挙宣伝に制限を設ける,大統領選挙キャンペーンの特別規則を発効した。
(4)チャベス大統領は7月中,カラボボ州,アラグア州,アンソアテギ州,ララ州,グアリコ州,スリア州,カラカス首都区エル・バジェ地区,カラカス首都区ペタレ地区を遊説した。
(5)カプリレス野党統一候補は7月中,ボリバル州,スリア州,アンソアテギ州,メリダ州,アプレ州,バリーナス州,カラカス首都区ラベガ地区,モナガス州,コヘーデス州,カラボボ州,ファルコン州,ポルトゲサ州,ララ州,カラカス首都区ペタレ地区,グアリコ州,スクレ州,ミランダ州,アラグア州,ヤラクイ州を遊説した。同候補は,カラカス首都区ペタレ地区を遊説した際に,貧困家庭を対象に基礎食料の毎月配給等を行う「飢餓ゼロ」(Hambre
Cero)政策を発表した。
(6)当地世論調査機関Datanalisis社(実施期間:2012年6月14日〜23日,対象人数1,300人,信頼水準95%,誤差率±2,72%)は,10月の大統領選挙に向けた支持率に関し,チャベス大統領46.1%,カプリレス野党統一候補30.8%と発表した。他方,Hinterlaces社(実施期間:2012年7月4日〜14日,対象人数1,500人,信頼水準95%,誤差率±2.7%)は,チャベス大統領47%,カプリレス野党統一候補30%と発表した。
2.チャベス大統領の各種式典出席
(1)5日,チャベス大統領は,午前11時頃から約2時間にわたり国会で行われたベネズエラ独立201周年記念式典に出席した後,午後2時頃から午後5時頃にかけてカラカス市内のロス・プロセレス通りで行われた市民・軍事パレード(1万890人が参加)に参列した。
(2)24日,チャベス大統領は,大統領府で行われたシモン・ボリバル生誕229周年記念式典に出席した。同式典では,デジタル処理で復元したシモン・ボリバルの実物画を公表した他,シモン・ボリバルの死因に関する第一回調査結果として,シモン・ボリバルの遺骨からはヒ素他毒性物質が検出されたものの,これは直接の死因ではなく,直接の死因は結核(これまでの公式発表どおり)であったとの研究者の見解を発表した。 |