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  ベネズエラ・マンスリー政治情報(平成247

 

政 治 概 況

1.内政

(1)1日,全国選挙評議会(CNE)が定める公式選挙キャンペーンが開始された。

(2)17日,チャベス大統領とカプリレス野党統一候補を含む大統領候補者7名のうち6名が,CNE作成による10月の大統領選挙に向けた民主主義協約に署名を行った。

 2.外交

(1)24日,チャベス大統領は,ベネズエラは米州人権裁判所を脱退すると発表した。

(2)31日,チャベス大統領は,ブラジリアで開催されたベネズエラのメルコスール正式加盟式典に出席した。

内 政

1.大統領選挙関連

(1)1日,全国選挙評議会(CNE)が定める公式選挙キャンペーンが開始され,チャベス大統領とカプリレス野党統一候補が地方において支持者を率いて大々的な選挙パレードを行った。

(2)17日,チャベス大統領とカプリレス野党統一候補を含む大統領候補者7名のうち6名が,CNE作成による10月の大統領選挙に向けた民主主義協約に署名を行った。同協約には,各候補者が遵守すべきこととして,憲法及び選挙関連法に則った選挙活動を行う,CNEが発表した大統領選挙の結果を認める,選挙活動中から選挙後にかけて良識に則った行動をする等の内容が明記されている。

(3)21日,CNEは,テレビ(3分/日),ラジオ(4分/日),新聞(半ページ/日)を通じた選挙宣伝に制限を設ける,大統領選挙キャンペーンの特別規則を発効した。

(4)チャベス大統領は7月中,カラボボ州,アラグア州,アンソアテギ州,ララ州,グアリコ州,スリア州,カラカス首都区エル・バジェ地区,カラカス首都区ペタレ地区を遊説した。

(5)カプリレス野党統一候補は7月中,ボリバル州,スリア州,アンソアテギ州,メリダ州,アプレ州,バリーナス州,カラカス首都区ラベガ地区,モナガス州,コヘーデス州,カラボボ州,ファルコン州,ポルトゲサ州,ララ州,カラカス首都区ペタレ地区,グアリコ州,スクレ州,ミランダ州,アラグア州,ヤラクイ州を遊説した。同候補は,カラカス首都区ペタレ地区を遊説した際に,貧困家庭を対象に基礎食料の毎月配給等を行う「飢餓ゼロ」(Hambre Cero)政策を発表した。

(6)当地世論調査機関Datanalisis社(実施期間:2012年6月14日〜23日,対象人数1,300人,信頼水準95%,誤差率±2,72%)は,10月の大統領選挙に向けた支持率に関し,チャベス大統領46.1%,カプリレス野党統一候補30.8%と発表した。他方,Hinterlaces社(実施期間:2012年7月4日〜14日,対象人数1,500人,信頼水準95%,誤差率±2.7%)は,チャベス大統領47%,カプリレス野党統一候補30%と発表した。

2.チャベス大統領の各種式典出席

(1)5日,チャベス大統領は,午前11時頃から約2時間にわたり国会で行われたベネズエラ独立201周年記念式典に出席した後,午後2時頃から午後5時頃にかけてカラカス市内のロス・プロセレス通りで行われた市民・軍事パレード(1万890人が参加)に参列した。

(2)24日,チャベス大統領は,大統領府で行われたシモン・ボリバル生誕229周年記念式典に出席した。同式典では,デジタル処理で復元したシモン・ボリバルの実物画を公表した他,シモン・ボリバルの死因に関する第一回調査結果として,シモン・ボリバルの遺骨からはヒ素他毒性物質が検出されたものの,これは直接の死因ではなく,直接の死因は結核(これまでの公式発表どおり)であったとの研究者の見解を発表した。

外 交

1.対パラグアイ関係

(1)3日,ガルシア・パラグアイ国防大臣は,6月22日にルゴ・パラグアイ大統領が国会で罷免される数時間前に,マドゥーロ外相とプラド駐パラグアイ・エクアドル大使が大統領府にてパラグアイ国軍高官と接見している様子を撮影した証拠ビデオを公開した。6月22日のマドゥーロ外相とパラグアイ国軍高官の会合に臨席したジャコブス・パラグアイ空軍司令官は,下院国防委員会の証人喚問において,マドゥーロ外相とプラド駐パラグアイ・エクアドル大使はパラグアイ国軍高官に対し,ルゴ大統領を引き続きパラグアイ大統領として認めること及び,ルゴ大統領に対する弾劾裁判の判決を承認しないことを趣旨とするコミュニケに署名するよう圧力をかけたと述べた。

(2)4日,パラグアイ外務省は,チャベス政権のパラグアイに対する内政干渉を受け,アルーエ駐パラグアイ・ベネズエラ大使(6月24日にチャベス大統領に召還を命じられ,既に本国に帰国している)にペルソナ・ノン・グラータを宣告すると共に,オカンポス駐ベネズエラ・パラグアイ大使を本国に召還する旨の同日付コミュニケを発表した。

 2.対米国関係

(1)10日,オバマ米国大統領は米国のテレビインタビューにおいて,「米国政府は,イランが世界の不安定化の要因となっていることを実に不安視しているが,ここ数年のチャベス大統領の行動が米国の安全保障にとって脅威になっているとは思わない。」と発言した。これに対しロムニー米国大統領候補は,「オバマ大統領は,明らかに攻撃対象としようとしている国(ベネズエラ)の脅威を理解していない。」と批判した。

(2)31日,米国務省発表のテロ年次報告書は,6年連続でベネズエラをテロとの戦いに非協力的な国に指定した。

3.対スペイン関係

 18日,モレネス・スペイン国防相は,同国下院議会において,西造船企業ナバンティア社が軍艦8艦等の納入を終え,ベネズエラとの間で新たな軍船の販売交渉を行っていると報告すると共に,チャベス大統領はスペインの「偉大な友人」であると発言した。

4.対OAS関係

 24日,チャベス大統領は,2008年に起きたラウル・ディアス氏(ベネズエラ国籍で,現在米国に亡命中)によるスペイン大使館及びコロンビア総領事館襲撃事件に関して,26日に米州人権裁判所が下したディアス氏の人権を擁護する判決を拒否すると共に,ベネズエラは米州人権裁判所を脱退すると発表した。

5.対アルゼンチン関係

 24日,チャベス大統領は,ベネズエラを訪問中のフリオ・デ・ビド亜公共投資・サービス企画大臣と大統領府で会談した後に記者会見を行い,「現在カラカスにおいてアルゼンチンのYPF社とPDVSAの代表者がエネルギー協力の推進に向けた会合を行っている。YPF社のオリノコベルト開発への参入を期待する。」と述べた。

6.対メルコスール関係

 31日,チャベス大統領は,ブラジリアで開催されたベネズエラのメルコスール正式加盟式典に出席し,「ベネズエラのメルコスール入りは,ベネズエラ建国200年の歴史において発展に向けた最大の好機である。我々は石油レント経済モデルから脱却し,農業及び工業開発を促進することに高い関心を抱いている。ベネズエラは農業開発に利用可能な3,000万ヘクタール以上の土地の他,鉄,ボーキサイト,リン鉱石,コルタン等の豊富な資源を有している。」と述べた。

 

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