海外安全対策情報(平成25年第2四半期)
1 社会・治安情勢
当国では、本年4月14日に大統領再選挙があり、マドゥーロ大統領が僅差で勝利したが、選挙後、全国で与野党支持者同士間の衝突があり、多数の死者、負傷者及び逮捕者が出た。引き続き、今後も与野党関係者のデモや集会には注意を要する。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)邦人被害事案
5月17日午前7時30分頃、カラカス首都区チャカオ市アルタミラ地区の路上において、在留邦人が首を絞められて現金を奪われるという強盗事件が発生した(安全情報No.19参照)。
(2)邦人以外の被害事案
ア フランス大使館外交官の強盗事件被害
5月11日午後8時頃、カラカス首都区バルータ市サンタ・ロサ・デ・リマ地区の高速道路上において当地フランス大使館外交官がバイクに移動中に襲われてバイクとノートパソコンを奪われた。
イ パラグアイ大使館外交官夫人の強盗事件被害
5月15日午後6時頃、当地パラグアイ大使館外交官夫人がエル・アティージョ市の自宅に戻ったところ、既に家屋内に侵入していた3人組の強盗から発砲され負傷した。
ウ コタ・ミルにおける殺人事件
6月21日早朝、コタ・ミル(カラカス首都区北部を東西に結ぶ高速道路)の路肩に放置されていた車両内において若者3名の射殺体が発見された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
(1)5月26日、カラカス首都区リベルタドール市セントロ地区でパイプ爆弾が爆発し、1名が負傷した。
(2)6月20日、カラカス首都区リベルタドール市セントロ地区でパイプ爆弾のようなものが発見され、警察当局が回収したが偽の爆弾であることが判明した。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
(1)5月4日午前8時30分頃、カラカス首都区ラ・カステジャーナ地区において、牧場役員(40歳、男性)がスポーツジムで誘拐された。また、カラカス首都区チャカオ市ラ・カステジャーナ地区において、車で恋人を送り届けていた若者が誘拐される等、治安が比較的良いとされ、日系企業の事務所が多数所在している地区においても誘拐事件が多発している(安全情報No.18参照)。
(2)6月19日午前、カラボボ州ナグアナグア市の山奥の民家において、約11か月前にアラグア州で誘拐、監禁されていたポルトガル人企業家(45歳、男性)が救出された。
以上