海外安全対策情報(平成26年第1四半期)
1 社会・治安情勢
(1)
当国では、2014年2月12日の「青年の日」以降、全国(特にカラカス首都区、タチラ州、メリダ州、ララ州、カラボボ州、スリア州、アラグア州、ボリバル州、ヌエバ・エスパルタ州等)において、反政府支持勢力と治安部隊及び政府支持勢力との衝突や道路封鎖が起こっており、多数の死傷者や逮捕者が出ており、注意を要する。
(2)
犯罪統計によれば、総犯罪発生件数や主要犯罪発生件数は2013年は前年と比較し、減少傾向にあるものの、依然として高い水準にあり、特に銃器を使用した殺人、誘拐及び強盗事件には注意を要する。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)邦人被害事案
なし
(2)邦人以外の被害事案
ア 1月6日,カラボボ州バレンシア−プエルト・カベージョ間の高速道路において,元ミス・ベネズエラで女優のモニカ・スピアー氏と元夫トマス・ヘンリー氏の乗った車が武装犯罪集団に襲われ,2人が射殺された。
イ 2月7日、ヌエバ・エスパルタ州マルガリータ島マネイロ市の中心街にある民芸品店前の路上において、ドイツ人旅行者が武装した男2名から金品を要求され、抵抗したところ、発砲され、1名が死亡、1名が負傷した。
ウ 2月12日、カラカス首都区チャカオ市ラ・カステジャーナ地区において国家警察警察官による強盗事件が発生し、チャカオ市警察が国家警察警察官7名(うち5名は制服で勤務中)を逮捕した。
エ 2月24日及び25日の2日間で、アラグア州マラカイ市においては25か所の商業施設が集団略奪行為の被害に遭った。
3 テロ・爆弾事件発生状況
なし
4 誘拐・脅迫事件発生状況
(1)1月中旬、カラカス首都区チャカオ市において、建築家でカラカス首都区
不動産協会前会長のジョン・マチャド氏(52歳)がカラカス首都区チャカオ市で誘拐され、高速道路フランシスコ・ファハルド上で射殺された。
(2)1月29日、メリダ州において4歳男児が誘拐されたが、2月2日トゥルヒージョ州において、警察当局は犯人グループと銃撃戦の上、被害者を救出し、犯人4名を逮捕した。
(3)2月1日、ミランダ州ブリオン市において、ホテルの経営者が7名の武装集団によって誘拐された。
(4)2月24日、カラカス首都区スクレ市ウルビナ地区の大型商業施設内において、元WBAバンタム級チャンピオンのアントニオ・セルメーニョ氏(45歳)が誘拐され、翌日、ミランダ州の高速道路上に放置された車内から同氏の射殺体が発見された。
以上