平成21年1月15日
安全情報No2/2009憲法修正国民投票に対する各種デモに注意して下さい
ベネズエラでは2月15日(日)に、憲法修正国民投票が予定され、現在カラカス首都区内では、憲法修正反対派学生らによる暴動が散発的に発生している状態です。憲法修正国民投票までは、下記のようにカラカス首都区内各地で反政府派学生らによる過激なデモ等が繰り返されることが予想されます。
1.14日、憲法改正に反対する学生を中心とした集団約400人が、カラカス首都区リベルタドール市モンタルバン地区の高速道路(フランシスコ・ファハルド)上に集結し、暴動事件が発生しました。治安当局からはカラカス首都圏警察機動隊(PM)、国家警備軍(GN)から約200人の鎮圧部隊が出動しました。学生らは高速道を封鎖し、停車している車輌を倒たり、投石を行うなどの暴動を起こし、鎮圧部隊の警察官数名が投石を受け負傷しました。
また、カラカス首都圏警察からの情報では、同日、カラカス首都区スクレ市の高速道路(アベニーダ・ボジャカ)の北側に位置するアビラ山の山腹に反政府派の学生が放火し、アビラ山の山腹約6ヘクタールが消失しましたが現在は鎮火しています。
2.15日も、カラカス首都区リベルタドール市のプラサ・ボリーバルに反対派学生約200名が集結するなど散発的に学生らによる抗議行動が実施されており、カラカス首都圏警察機動隊が一部学生集団に向け催涙弾やプラスティク弾を使用し鎮圧する状況も出ています。カラカス首都区では、このような状況が今後憲法修正国民投票まで続く事も考えられ、また不測の事態に発展する可能性も排除できない状態です。
憲法修正国民投票までは、カラカス首都区各地でこのようなデモ等が繰り返される可能性がありますので、首都区での移動は下記の点に十分留意し、不測の事態に巻き込まれることのないよう、安全対策を十分に心掛けてください。
3.カラカス首都区内移動の際の注意事項
(1)政府、政党及び治安機関の施設、車輌等には近づかない。
(2)集会やデモには近づかない。
(3)憲法修正に関するロゴ入りTシャツを着用している者には近づかない。
(4)夜間帯はもちろん昼間帯も不要不急の外出は控える。やむを得ず外出する場合は、不審者に対する職務質問等、取締強化が予想されるので、身分証明書(パスポート等)を携行する。
(5)外出の際は、テレビ等の報道で抗議活動を含む最新の治安情報に加え、治安当局による取締活動に関する情報の入手に努める。
(6)カラカス〜空港間の移動には、通常より時間がかかることも予想されるので、時間的な余裕を持って行動する。
以 上 |