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  豚インフルエンザに関するお知らせ(1)

  鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザについて 

 

平成21年06月11日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その12)

1.既に報道等でご承知のことと存じますが、11日、WHOは、6段階の新型インフルエンザ警告フェーズを「5」から最も高い「6(世界の二つの地域で、コミュニティレベルのヒト−ヒト感染が認められ、世界的な大流行<パンデミック>)」への引き上げを決定しました。

 なお、このフェーズの引き上げは、感染の「地理的な拡大」を意味するものであり、感染の影響の「深刻度」を示すものではなく、主として若い方や基礎疾患を有する方、或いは妊娠中の方に重篤なケースが見られること等に留意が必要ですが、多くの患者が軽症のまま回復しており、各国に対して過剰な反応をしないよう述べております。

2.世界の状況

 WHOの感染者数の発表(日本時間10日午後3時現在)では、73カ国2地域で計27,737人(うち死亡141人)となっており、中南米地域では、メキシコ、チリ、コスタリカ、ドミニカ(共)、コロンビアにおいて新型インフルエンザによる死亡が確認されております。 

3.ベネズエラの状況

ベネズエラ保健省は、新型インフルエンザAH1N1型の感染者数は10日現在25名、国内7州(ミランダ州12、タチラ州4、アンソアテギ州3、バルガス州2、ボリバル州2、アラグア州1、メリダ州1)で確認されていると発表しております。

 なお、新型インフルエンザの相談先は、0−800―47413−00です。

4.在留邦人の皆様へのお願い

(1)上記の通り、新型インフルエンザ(ウイルス)は、現在迄のところその毒性は低い(但し、深刻な病状に陥る可能性がある)とされているものの、強力な感染力を有しており、世界的に感染が拡大している状況です。特に、冬の季節を迎えた南半球では、その感染者数の増大が顕著になっており、また、ワクチンの供給には今暫く時間がかかるとされております。

つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、冷静に事態の推移を注視され、引き続き関連情報の入手に努めながら、各自警戒の意識を高めて状況の変化に応じ、可能な範囲で必要な感染予防措置等を講じられるようご留意願います。

なお、これまでご案内のとおり、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗い、うがいや消毒、そして体力保持(熱を定期的に測るといった体調管理)といったことも有効な手段です。

(2)万が一、高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。
  また、今後、当地における「ヒト−ヒト」感染が拡大する状況が見られる場合には、感染拡大防止の観点から、当館来訪に際しマスクの着用や来館の予約制をお願いすることもあり得ますので、予めご理解の程、よろしくお願いいたします。

(関連ホームページ)

○外務省海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

 http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ (英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

 http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)

○厚生労働省(新型インフルエンザ対策関連情報)

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html 

○文部科学省(文部科学省における新型インフルエンザ対策について)

 http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm

以上

平成21年05月29日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その11)

1.既に報道等でご承知のことと存じますが、昨28日、ベネズエラ保健省は、当国で初めて新型インフルエンザAH1N1型の感染が確認された旨発表しました。その発表概要は次のとおりです。

(1)感染者の情報

(イ)22歳男性(ミランダ州在住)

(ロ)5月20日〜25日にかけてパナマに旅行し、ロータリークラブ活動に参加

(ハ)25日、パナマ出発数時間前に症状を有し、COPA221便でベネズエラに帰国

(ニ)26日、症状が悪化したため、カラカス市内の病院(Policlinica Metropolitana)に入院。同日、同人の検査サンプルが国立公衆衛生庁に送られ、28日午後、新型インフルエンザの感染が確認された。

(ホ)現在、男性は自宅で指示通りの療養を行っている。

(2)政府の対応

(イ)現在、保健省は感染者と濃厚接触のあった6名、COPA221便の乗客80名及び乗員に対して追跡調査を実施

(ロ)国民に対して平静を呼びかけ

2.在留邦人の皆様へのお願い

(1)ベネズエラで初めて感染が確認された上記のケースは、ベネズエラ国外で感染し、国内にウイルスが持ち込まれたと推定されます。従いまして、今後、国内での感染が広がるのか等、冷静に事態の推移と関連情報に注意を払っていただくことが先ず大事です。

(2)各自警戒の意識を高めて状況の変化に対応できるよう留意いただくと共に、これまでご案内のとおり、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策を続け、感染予防に努めてください。

(3)例えば、「季節性」インフルエンザの流行期を迎えている南米チリでは、「新型」インフルエンザの感染者が増大しております。新型インフルエンザとともに、季節性インフルエンザ等への注意も怠らないようにしましょう。

(4)万が一、高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

3.日本における感染状況

(1)現在の日本国内における感染状況については、国立感染症研究所・感染症情報センター(日本国内の報告数、日本の流行地(和・英))をご覧ください。

 ・厚生労働省(新型インフルエンザ対策関連情報)

  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

(2)日本入国の際の検疫の状況

次のとおり検疫方法が変更になっております。

●これまで、米国(本土)、カナダ及びメキシコからの到着便については、すべて機内検を行ってきましたが、検疫前の機内からの通報で新型インフルエンザ様症状がある乗客(有症者)がいた場合のみ行うこととなりました。

●感染が確認された乗客の濃厚接触者については、停留措置から、外出自粛を伴う健康監(保健所から定期的に連絡)を行うこととなりました。

(3)新型インフルエンザ発生国・周辺地域から日本に帰国された邦人子弟等について

 感染が確認された国・地域から帰国された子弟が、就学の機会が適切に確保されるよう、文部科学省としても対応しております。

・文部科学省(文部科学省における新型インフルエンザ対策について)

 http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm

(関連ホームページ)

○外務省海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

 http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ (英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

 http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html 

以上

平成21年5月15日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その10)

1.状況

(1)WHOの発表(日本時間5月15日午前10時現在)では、33カ国・地域で計6,497名の新型インフルエンザ感染が確認されており、引き続き感染拡大が続いております。メキシコ、米国、カナダ、コスタリカでは、死亡者が発生しております。

 中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ブラジル、アルゼンチン、パナマ、キューバ及びペルー(政府当局発表)において、感染が確認されております。

  なお、日本では、海外渡航歴のない男子高校生に新型インフルエンザの陽性反応が出ていると報道されております。

(2)15日、WHOのチャン事務局長は、新型インフルエンザに関して、「国際的に拡大する傾向は続くだろう」と語り、世界各国に警戒を呼びかけました。

2.ベネズエラの対応

ケラレス国立公衆衛生庁長官は、これまで合計159件の疑い例の検査が行われたが、結果はすべて陰性であり、現時点で国内に感染例は確認されていないと発表しております。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 万が一、邦人関係者等に高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

4.今後の情報提供について

 日々変化する世界の感染者数他につきましては、海外安全ホームページ等で確認フォローいただき、当館からの情報提供につきましては、WHOやベネズエラ政府による重大発表(例えばフェーズ引き上げ)等があった際、適時、お知らせを発出することといたしますので、ご了解願います。

 なお、新型インフルエンザに関するご照会等は、当館代表電話(0212-261-8333)にお願いいたします。執務時間外であっても、音声ダイダンスに従って操作していただきますと担当者に繋がります。

(関連ホームページ)

○外務省海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ (英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

以上

平成21年5月13日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その9)

1.状況

(1)WHOの発表(日本時間5月13日午前2時現在)では、30カ国・地域で計5,251名の新型インフルエンザ感染が確認されており、引き続き感染拡大が続いております。メキシコ、米国、カナダ、コスタリカでは、死亡者が発生しております。

 中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ブラジル、アルゼンチン、パナマ及びキューバ(政府当局発表)において、感染が確認されております。

(2)日本の新型インフルエンザ対策本部の専門家諮問委員会(13日)は、「新型インフルエンザの感染力は、通常の季節性インフルエンザを下回ることはなく、注意が必要だが、毒性は比較的弱い」との見解を示しております。

2.ベネズエラの対応

ケラレス国立公衆衛生庁長官は、これまで合計145件の疑い例の検査が行われたが、結果はすべて陰性であり、現時点で国内に感染例は確認されていないと発表しております。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 万が一、邦人関係者等に高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

(関連ホームページ)

○外務省海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)

  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

  http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/ (英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

 http://www.cdc.gov/h1n1flu/ (英語)

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

以上

平成21年5月12日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その8) 

1.状況

(1)WHOの発表(日本時間5月11日午後3時現在)では、31カ国・地域で計4,694名の新型インフルエンザ感染が確認されており、引き続き感染拡大が続いております。メキシコ、米国、カナダ、コスタリカでは、死亡者が発生しております。

 中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ブラジル、アルゼンチン、パナマ及びキューバ(政府当局発表)において、感染が確認されております。

(2)WHOは、定例記者会見で、フェーズは5で変更はない、持続したコミュニティーレベルの感染はメキシコや米国で見られるが、まだ他の国ではそれが確認されていない、但し、渡航に関連した感染はほぼ全ての地域で見られるようになったとの認識を示しました。

 また、メキシコ及び米国でみられる重症ケースは、主に(イ)慢性疾患のある人(糖尿病、呼吸器疾患など)や妊婦、(ロ)健康な若者や子供にみられる、と述べております。

2.ベネズエラの対応

国立公衆衛生庁は、これまで合計140件の疑い例の検査が行われたが、結果はすべて陰性であり、現時点で国内に感染例は確認されていないと発表しております。

 また、パイバ・リベルタドール市感染症局長は、感染が確認されている全ての国からの旅行者に対し、検査が実施されていることを改めて強調しました。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 万が一、邦人関係者等に高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

4.今後の情勢次第により、当国に留まる、或いは、日本へ帰国(又は第三国への出国)する場合の留意点

・現地で十分な医療を受けられるか

・物流の停滞・停止や店舗の(一時)休業に伴い、日常生活に支障が生じる(外出禁止令が出される)可能性も考えられ、水、食糧、日用品や衛生用品、燃料などの備蓄を考えておきましょう

・生活費、或いは、旅費(航空券の購入など)の確認

・旅券(有効期限、ビザ延長等のため関係当局に預けている場合は、早急に確保)・貴重品等の確認

・自動車のガソリンは常に半分以上を保持しておきましょう

・フライトの確保(今後、航空会社が運行規制を行う可能性も考えておきましょう)

・移動時(空港、航空機内等)の感染予防対策

・滞在(経由)先のビザ取得と状況把握、情報収集

・各国においては検疫体制を強化し、各種の健康チェック等が実施されており、インフル エンザ゙様症状が疑われた場合には、一定期間停留等を求められる可能性もあります。

・日本でも検疫体制を強化しており、厚生労働省が定める新型インフルエンザが蔓延して いる国・地域(メキシコ、米国、カナダ)から入国する方に対し、機内検疫を実施しております。インフルエンザ様症状がある場合には検査を行い、必要に応じ、隔離、停留又は保健所の健康監視下等におかれる場合があります。

以上

平成21年5月11日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その7)

1.状況

 WHOの発表(日本時間5月10日午後3時現在)では、29カ国・地域で計4,379名の新型インフルエンザ感染が確認されており、引き続き感染拡大が続いております。

 メキシコ、米国、カナダ、コスタリカでは、死亡者が発生しております。中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ブラジル、アルゼンチン及びパナマにおいて、感染が確認されております。

 なお、日本では、4名の感染者が確認されております。

2.ベネズエラの対応

 10日、ケラレス国立公衆衛生庁長官は、先週末の2件を加え、これまで合計136件の疑い例の検査が行われたが、結果はすべて陰性であり、現時点で国内に感染例は確認されていないと発表しております。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 また、客観的かつ正確な情報に基づき冷静な対応が大事ですので、今後の事態の進展に備え、ご家族で行動計画を予め考えておくことが重要です。

 なお、事態は段階的に進むとは限らず、一気に悪い方向へ進展する可能性も念頭に入れておく必要があります。

 万が一、邦人関係者等に高熱等感染が疑われる症状が出た場合には、適切な処置をとりつつ、当館にも必ずご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。

4.新型インフルエンザとは?

  これまでお知らせしました新型インフルエンザの予防策等を簡潔にとりまとめましたので、ご参考になさってください。

○動物のインフルエンザウイルスが人の体内で増えることができるよう変化し、人から人へと容易に感染できるようになったもので、このウイルス感染によって起こる疾患。

 今回のものは、インフルエンザA(H1N1)型、豚由来のものとされています。

【症状、感染と思われる状態】

 症状は、通常の風邪と類似しており、通常、感染数日後(感染者は、ウイルスを飛散している可能性が高い)、38度以上の高熱、咳、くしゃみ、頭痛、筋肉痛、倦怠感、例外的に下痢、場合によっては嘔吐等があらわれるとされています。子供等は潜伏期間が10日以上になる場合もあるようです。

 いずれにせよ、自分で判断せず、処方されていない咳止めや抗生物質の服用を避け、医療機関で診察を受けることが賢明です。

【緊急に医療機関かかるべき状態】

 小児の場合は呼吸困難(頻繁な呼吸等)、皮膚の色が蒼白、十分な液体を摂取できない、歩行困難、意識障害、不穏で落ち着いて抱かれていることもできない、湿疹を伴った発熱、インフルエンザの症状がなかなか改善しない時等。

 一般成人の場合は呼吸困難、ひどい息切れ、胸や腹部の痛み、急なめまい・意識消失、重症な嘔吐等。

【感染経路】

 飛沫感染(感染した人が咳やくしゃみで排出するウイルスを含んだ飛まつを吸い込むこと)と接触感染(皮膚と粘膜・創の直接的な接触、あるいはドアノブやスイッチなどの中間物を介する間接的な接触)が主な感染経路です。

 なお、豚肉や豚の加工品を食べることによって経口感染しませんが、新型インフルエンザウイルスは70度以上で死滅すると考えれているため、豚肉の調理には十分な加熱が必要です。

【予防策】

 日常の予防策としては、(1)不要不急の外出を避け、(2)外出時はマスク(不織布製のサージカルマスク)を着用し、なるべく人ごみを避ける、(3)手洗い・うがいをまめに行う、(4)ドアノブ等人がよく触れるところを消毒する、(5)ウイルスは粘膜を介して感染するので、うかつに目、鼻、口などの粘膜部分に汚れた手で触れない、(6)適切な栄養と睡眠をとって、一般的な体力を維持する、その他、念のため、毎日熱をはかる。

 なお、ワクチンの開発は数ヶ月(6ヶ月位?)かかるとされています。

【飛散防止策】

・咳及びくしゃみの際、口や鼻を覆う

・呼吸分泌物飛散を抑えるため、ティッシュペーパー等を利用し、使用後は廃棄する

・頻繁に水と石鹸で手を洗う

【治療】

抗インフルエンザ薬のタミフルやリレンザは効果があるとされています。

以上

平成21年5月8日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その6)

1.状況

(1)WHOの発表(日本時間5月8日午前2時現在)では、24カ国・地域で計2,371名の新型インフルエンザ感染が確認されており、感染拡大が続いております。

 中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ブラジル(政府発表)及びアルゼンチン(政府発表)において、感染が確認されております。

 なお、米国シカゴにおいて、邦人初の感染者が確認されました。

(2)WHOのパンデミック警戒レベルは依然「フェーズ5(世界的大流行の一歩手前で、複数の国で人から人への感染が進んでいる)」のままですが、米州以外の他の地域(欧州等)においても、新型インフルエンザ・ウイルスによるコミュニティ・レベルの感染が継続していることが確認される場合には、「フェーズ6(世界的大流行<パンデミック>)」へ引き上げられる可能性があります。

但し、右引き上げは、感染地域の地理的拡大を示すに過ぎず、重症化例の増大やウィルスの強毒型への変異等、感染の質的な深刻化等を示すものではないとWHO側は説明しています。

 また。WHOは、新型インフルエンザ用ワクチンに関する専門家会合を開催する予定です。

2.ベネズエラの対応

 ケラレス国立公衆衛生庁長官は、7日時点で、国内に感染者は確認されていないが、引き続き疑い例の検査を行っていると発表した。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

(関連ホームページ)

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

 http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

 http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報

 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

以上

平成21年5月6日

新型インフルエンザに関するお知らせ(その5)

(注)WHOは、メキシコや米国等で確認された本件疾病(豚インフルエンザ)を「新型インフルエンザA(H1N1)<INFLUENZA A(H1N1)>」と呼称しております。

 

1.新型インフルエンザは感染拡大が続いており、WHOの発表では、現在まで21カ国・地域で計1,490名の感染が確認されております。

 また、米国(テキサス州)で新型インフルエンザで2人目の死亡が確認された他、中南米地域では、メキシコ以外で、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ(政府当局発表)において、感染者が確認されております。

 なお、5日のWHOの会合では、警戒レベルの引き上げは行われませんでした。

2.ベネズエラの対応

(1)5日、ラファエル・ランヘル国立公衆衛生庁(ベネズエラにおける新型インフルエンザの検査実施機関)のケラレス長官は、これまで国内で110件の新型インフルエンザ感染疑い例の検査を実施したが、結果はすべて陰性であり、現時点で国内に感染者は確認されていないと発表しました(注:残りの疑い例の有無についての言及はなし)。

(2)同日、デ・ディオス・タチラ州保健局長は、コロンビアでの感染事例発生を受け、(コロンビアと国境を接する)同州における感染者発生に備え、保健省からタミフル20個が同州に届けられたことを明らかにしました。

3.在留邦人の皆様におかれましては、出来るだけ人混みを避け、マスクと手洗いやうがい、そして消毒といった日常的な予防策をとりながら、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 また、一部の国の空港等では検疫体制が強化され、特に感染者が出ている国(地域)からの渡航者については重点的な検査が行われている模様ですので、これらのことも念頭においておく必要があります。

 なお、日本でも検疫体制を強化しており、厚生労働省が定める新型インフルエンザが蔓延している国・地域(5月6日現在、メキシコ、米国、カナダ)から入国する方に対し、機内検疫を実施しております。インフルエンザ様症状がある場合には検査を行い、必要に応じ、隔離、停留又は保健所の健康監視下等におかれる場合があります。

4.石井・在コロンビア日本大使館医務官が作成しました「Q&A(抜粋)」を掲載しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

Q:緊急に医者にかかった方がいいという症状はないの?

A:WHOは以下の症状があるときには緊急に医療機関かかるべきとしています。

 小児の場合は呼吸困難(頻回な呼吸等)、皮膚の色が蒼白、十分な液体を摂取できない、歩行困難、意識障害、不穏で落ち着いて抱かれていることもできない、湿疹を伴った発熱、インフルエンザの症状がなかなか改善しない時等。

 一般成人の場合は呼吸困難、ひどい息切れ、胸や腹部の痛み、急なめまい・意識消失、頻回で重症な嘔吐等。

Q:検査はどうするの?

A:日本の例を挙げます。まず、簡易検査キットでA型インフルエンザに感染しているかどうかを調べます。陽性の場合、病原体の検出か、PCR法による遺伝子の検出、血清からの抗体の検出等によって確定診断します。

Q:熱があるみたいだが?

A:まず熱を測ってください。お子さんの発熱の場合は朝晩熱を測定しましょう。発熱があったら学校職場は無理せず休むようにしてください。38.0度以下ならば単なる感冒と考えていいです。必要なら風邪薬を服用して、ゆっくり休んで下さい。38.0度から38.5度の場合他の症状が軽いようならば休息をまず取り、その後の熱の経過を見てください。特にお子さんの風邪の場合は夜熱が高くなり、朝方には低くなる傾向があります。

以上

平成21年4月30日

豚インフルエンザに関するお知らせ(その4)

 1.WHOは、一つの地域内の複数の国において持続した感染拡大が継続している状況等に鑑み、警戒レベルを「4」から「5(世界的大流行<パンデミック>の一歩手前で、複数の国で人から人への感染が進んでいる)」への引き上げを決定し、日本政府は渡航情報(感染症危険情報)を発出し、メキシコ以外で新型インフルエンザが確認されている(米、英、加、西、NZ、独、イスラエル、コスタリカ、オーストリア等) へ渡航を検討されている方に対し、渡航先の感染状況及びWHOの情報等を入手し、十分注意するよう(詳細については、http://www.anzen.mofa.go.jp ご参照)呼びかけました

 在留邦人の皆様におかれましては、引き続き、最新の関連情報の入手に努めていただき、当国での感染患者の発生有無等、事態の推移を注視してください。

 なお、日本国内では、初の感染疑い事例が確認されたと報道されております。

2.ベネズエラの対応

(1)30日、ペレス保健省次官は、国営放送の中で、豚インフルエンザ感染の疑いがあるとされていた22件の内、13件が陰性、9件については検査中であり、現在までのところ、国内における豚インフルエンザ感染は確認されていないと発表し、パニック状態に陥らないよう国民に呼びかけた。また、保健省は十分な数のタミフルを所持しており、必要な場合は無料で国民に配布すると述べた。

(2)また、感染の疑いがある場合の電話相談窓口を保健省内に開設したと発表した。

 電話:0−800−47413−00

(3)保健省はプレスリリースを発出し、保健省及び国立公衆衛生庁が感染症監視対策を続けているとし、国民に対してインフルエンザの症状が出た場合は最寄りの病院で検査を受け、自己判断で薬を服用しないこと等、対策を呼びかけている。

3.豚(新型)インフルエンザの症状

 豚インフルエンザAタイプ感染の判断は、通常、感染後4−5日後、呼吸分泌器官の異常が確認される(感染者は、ウイルスを飛散している可能性が高い)が、子供等は潜伏期間が10日以上になる場合もあるようです。

 症状は、通常の風邪と類似しており、38度以上の高熱、咳、くしゃみ、頭痛、筋肉痛、倦怠感、例外的に下痢、場合によっては嘔吐等があらわれるとされています。

 なお、自分で判断せず、処方されていない咳止めや抗生物質の服用を避け、医療機関で診察を受けることが賢明です。

4.呼吸分泌物飛散を抑えるための衛生方法

・咳及びくしゃみの際、口や鼻を覆う

・呼吸分泌物飛散を抑えるため、ティッシュペーパー等を利用し、使用後は廃棄する

・頻繁に水と石鹸で手を洗う

  累次お知らせのとおり、個人的な感染予防対策として、マスク、手洗い、うがい等は有効な手段です。

5.今後の留意点

 上記のとおり、豚(新型)インフルエンザの感染が拡大している状況に鑑み、当国内で当該インフルエンザ流行の可能性の他、世界的に事態が悪化の方向へ進展していく場合、次のような諸点につき、予め在留邦人の皆様におかれましては、ご留意願います。

○当国に留まるか、日本へ帰国(或いは第3国へ出国)するか

 →現時点で、各国において出入国規制の措置を取っておりませんが、今後、例えば航空会社が運行規制を行った場合には、フライト確保が難しくなる可能性があります。

 →現地で十分な医療が受けられるか検討しましょう。

 →避難先国のビザ(査証)につき確認しておきましょう。

○今後の情勢次第では、物流の停滞、停止に伴い日常生活に支障がでる(或いは、外出禁止令が出される)可能性も考えられますので、水・食糧(保存食等)、日用品(衛生用品等)、燃料の備蓄を考えておくと良いでしょう。

 なお、マスク等が品薄状態になっているようです。

 →緊急(非常)時に必要な物、持ち出す物などのリストアップしておくと良いでしょう。

 →旅券、貴重品、現金等を確認しておきましょう。

 →自動車のガソリンは半分以上を保持しておきましょう。

○当大使館の機能(領事窓口)の縮小、一時的閉鎖の可能性

 当国で感染が拡大した際には、当館来訪に際しマスクの着用や来館の予約制、或いは、窓口業務(人道的緊急案件を除く)を制限(停止)させてきただきます。感染拡大防止の観点から、やむを得ない措置ですので、ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。 

 →旅券の手続き等が必要な方は早めにお願いいたします。

以上

平成21年04月29日

豚インフルエンザに関するお知らせ(その3)

1.各国の状況

(1)メキシコ:28日、メキシコ政府は、2,498人が感染疑い(うち、死亡159例<内、WHOによれば、37名が豚インフルエンザによるものであると確認済み>)と発表し、4月28日から5月5日まで、全国全ての学校の休校措置を決定しました。

(2)米国:27日、米国政府は、「公衆衛生に関する非常事態宣言」を発出しました。28日現在、64名の感染(ニューヨーク市<45名>、カルフォルニア州<10名>、テキサス州<6名>等)が確認されておりましたが、29日、テキサス州で1名の死亡(但し、メキシコ在住者で米国を訪問中だった由)が発表されました。

(3)その他、カナダ、スペイン、英国、イスラエル、ニュージーランド、コスタリカ等での感染が確認されている他、感染が疑われる事例が発生している国は十数国(コロンビア、ブラジル、ペルー、ベネズエラ等)にのぼり、WHOは、29日夜の緊急委員会で警戒レベルを「4」から「5(世界的大流行<パンデミック>の一歩手前で、複数の国で人から人への感染が進んでいる)」への引き上げを決定しました。

2.ベネズエラの対応

(1)29日午前、マンティージャ保健大臣は、TV等を通じて、現時点でベネズエラにおける豚インフルエンザの感染事例は発見されておらず、28日に疑い事例として報告された7人については、検査の結果陰性だったことが判明した旨発表しました。

(2)ベネズエラ航空会社協会は、豚インフルエンザに対する措置として、ベネズエラに入国する乗客に対して症状に関するアンケートを行い、疑いのある場合は当局に報告する、感染者が発生した国への渡航者に対してはフライトチケットのキャンセル料を徴収しない、チェックインや出発ゲートにて人混みができないようコントロールする、ベネズエラを離陸する航空機内を消毒し、飛行中は定期的に空気の入れ換えを行う等の措置を講じていると発表し、また、現時点で同協会に加盟している33社の中で、メキシコ及び米国行きの航空便をキャンセルした例はないことを明らかにしました。

3.インフルエンザに関するQ&A

 英国保健省のホームページを参考にして、石井・在コロンビア日本大使館医務官が作成しました「Q&A(抜粋)」を掲載しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

Q:ブタインフルエンザ、トリインフルエンザ、普通のインフルエンザってどこが違うの?

A:似ていて混同しますよね。基本的には豚に感染するのがブタインフルエンザ、鳥に感染するのがトリインフルエンザ、人間に感染するのが普通のインフルエンザすなわちヒトインフルエンザです。そこで共通なのはインフルエンザの部分です。まずインフルエンザの説明をしましょう。

 インフルエンザはウイルスの一種です。ウイルスは細菌より小さく、人間の細胞に直接入り込み、悪さをします。そのためウイルスは細菌とは異なるので細菌に効果のある抗生物質は効きません。

 インフルエンザも種類があります。まずA型、B型、C型の3種類に分かれます。A型は表面にある突起物によってさらに区別します。つまり、その成分要素であるタンパクの種類で区別します。具体的にはHタンパクが16種類、Nタンパクが9種類あるといわれています。したがって9X16=144種類あることなります。トリインフルエンザではH5N1の毒性が強く、以前から問題となっています。ブタインフルエンザではH3N2とH1N1があり、今回はH1N1が問題となっているのは報道でご存じの方も多いと思います。

Q:どうして豚の病気であるブタインフルエンザがヒトからヒトに感染するようになったの?

A:ブタインフルエンザは通常ブタ同士で感染する、ごくありふれたウイルスです。例外的にヒトにブタから感染することがあるだけでした。しかし、ウイルスは遺伝子の固まりのような物で、時々周囲の遺伝子自らに取り込んで突然変異を起こします。今回もブタウイルスが突然変異を起こし、ヒトからヒトに感染するようになったと思われます。ヒトからヒトに感染するようになったのですから、もはやブタウイルスとはいえません。いわば新しいヒトインフルエンザすなわち新型インフルエンザです。新型ですからヒトは免疫を持っていません。そこで大流行することになります。歴史上インフルエンザは大流行を繰り返してきました。スペイン風邪、香港風邪の大流行がそれにあたります。

Q:どんな症状なの?

A:従来のインフルエンザに大変似た症状を示します。関節痛を伴う高い熱(38.5C以上)が一番の特徴で、倦怠感、食欲不振、咳、喉の痛み等です。今回メキシコの死亡者には重症の肺炎症状でなくなった者が多いとの報告もあります。潜伏期間については未だはっきりしていませんが、従来のインフルエンザは1―2日であり、最大7日といわれています。

Q:ワクチンはないの?

A:通常ワクチンは今まで流行したことのあるウイルスに対して作ります。つまり、そのウイルスの情報が必要なのです。ところが今回のブタインフルエンザは新型インフルエンザですので、ワクチンを作ろうにも情報がありません。情報を集めてワクチンを作るには半年位はかかるものと思われます。去年のインフルエンザのワクチンは他の種類のインフルエンザを想定していたものなので、効果は余りないと思われます。

Q:どうしたらいいの?

A:とにかく罹らないことが重要です。そのためには予防が必要です。すなわち通常のインフルエンザの予防を考えていただければよいと思います。

ブタインフルエンザは主に飛沫感染です。つまり、くしゃみや咳によりウイルスを含んだ唾液が飛び、それが体内に入り感染するのです。したがって、外出するときはマスクをするのが有効です。また、知らない間に手に飛沫が付着していることもありますので手洗いも重要になってきます。ウガイもするようにして下さい。

また、普段から身体の抵抗力をつけておくことも重要です。規則正しい生活をし、バランスのいい食事を心がけてください。
また、感染を避けるため必要がないならば事態が沈静化するまで人混みを避けるのも必要かと思います。

Q:豚肉を食べて感染しないの?

A:混乱を避けるためブタインフルエンザと書いていいますが、実質的には新型のヒトインフルエンザであり、もはや別物と考えてもいいくらいです。また、ウイルスは熱に弱いので加熱すれば問題ありません。 

Q:それでも罹ったら治療法はないの?

A:現在抗ウイルス薬として使われているタミフル及びリレンザは今回のブタインフルエンザにも効果があることが証明されています。但し、その使用方法を間違えると、かえって耐性菌を生む可能性があります。耐性菌とはその薬の効かないウイルスのことです。また、タミフルは13才以下には処方できませんし、リレンザは4才以下の幼児への安全性は未だ完全には確認できていません。以上のことを考慮し適切な使用時期を考えていく必要があります。

平成21年4月28日

豚インフルエンザに関するお知らせ(2)

1.日本国内では、WHOによる警戒レベルの引き上げを受け、官邸に「新型インフルエンザ対策本部」が設置され、検疫・入国審査の強化等の措置がとられるとともに、「メキシコへの不要不急の渡航を延期してください」との危険情報が発出(詳細については、外務省海外安全ホームページ<http//:www.anzen.mofa.go.jp>ご参照)されました。 また、日本政府はメキシコに対する査証免除措置を一時停止しました。

 在留邦人の皆様におかれましては、豚インフルエンザの感染と確定しているケースと単なるインフルエンザ様症状と混同しないよう十分留意しつつ、最新の関連情報の入手に努めていただくとともに、事態の推移を注視してください。

2.ベネズエラ政府の対応(新聞報道)

ラモン・カリサレス副大統領は、豚インフルエンザの感染は、人間、動物に関わらず国内で発生していないと保証した一方、国民に対しメキシコ及び米国への渡航を延期するよう勧めた。また、空港、港における監視強化のため、保健省、国防省、農業・土地省、内務・司法省から成る特別委員会を設置した旨発表した。

ベネズエラ保健省は、緊急事態に対応するために必要な医薬品は確保していることを表明する一方、現在までのところ新種のウィルスに有効なワクチンは存在しないことを明言した。さらに、ベネズエラが豚を輸入していないことに言及した。タチラ州、ヌエバ・エスパルタ州、アンソアテギ州の州政府は検査所を設置した。

ペレス総合保健ネットワーク局副局長は、豚インフルエンザに関するあらゆる相談を受け付ける電話サービスを開始したと発表し(0-800-474-7300)、インフルエンザの症状が出た人は、公立、私立を問わず、直ちに最寄りの病院へ行くよう要請した。

=空港・港における対応=

(1)メキシコ及び米国からの旅行者は管理・監視票を記入しなければならない。

国立保健農業局機関が両国から到着した食料品を押収する。

(2)風邪の症状(熱、偏頭痛、筋肉の痛み)を訴える旅行者は、各ターミナルの医療サービスモジュールに予防的に移送される。

(3)ベネズエラ保健省は風邪の症状を訴えた旅行者の咽頭または鼻の粘膜をサンプルとして採取し、国立衛生機関に送付する。

(4)旅行者はベネズエラ滞在中、周囲の人々への感染を予防するためにとるべき措置に関するガイダンスを受ける。

 なお、本日、ベネズエラ国内で豚インフルエンザの感染の疑いに関する報道がなされておりますが、現在検査中(48時間程度かかる見込み)とのことですので、その結果、「感染」と判明した場合には、お知らせいたします。

3.個人的な感染予防対策

(1)不要不急の外出は控え、外出する際は、出来るだけ人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスク(不織布製のサージカルマスク)を着用する。 

(2)積極的に手洗いやうがいを行う。

(3)ウイルスは粘膜を介して感染するので、うかつに目、鼻、口などの粘膜部分に手で触れない。

(4)発熱や咳などインフルエンザと似た症状が見られた場合には、医療機関で診察を受ける。

 なお、現段階では、豚インフルエンザの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路と推測されております。

 「飛沫感染」では、感染した人が咳やくしゃみで排出するウイルスを含んだ飛沫を健康な人が吸い込むことにより感染します。

 「接触感染」では、皮膚と粘膜・創の直接的な接触、あるいはドアノブやスイッチ等の中間物を介する間接的な接触により感染します。

 また、豚インフルエンザは、豚肉や豚肉の加工品を食べることによって経口感染するものではありません。

以上

平成21年4月27日

豚インフルエンザに関するお知らせ(1)

1.既に報道等でご承知のことと存じますが、現在、メキシコ及び米国の一部州におけるH1N1亜型由来インフルエンザが発生し、報道等を取り纏めますと、現在までのところ、5カ国(メキシコ(死者有)、米国、カナダ、スペイン、英)で豚インフルエンザ感染者が確認され、その他、その疑い症例が発生している国は数カ国(ニュージーランド、コロンビア、ペルー、スイス、仏、独、イスラエル、伯等)にのぼっております。

2.当館がベネズエラ保健省等に照会した結果は、次のとおりです。

(1)ベネズエラ国内における豚インフルエンザの感染及びその疑いのある事例は27日現在までのところない。

(2)メキシコ及び米国からのベネズエラへの航空便、渡航者に対しては、空港や港での監視を強化し、発熱、咳、筋肉痛や呼吸器に何らかの異常な症状を持つ等インフルエンザの症状のある者対しては、別途検査や診察を行い、必要な措置をとることとしている。また、両国からの渡航者については、インフルエンザ発症時に備え、空港や港において滞在先等の情報を提供することを義務づけている。

(3)現在、本件インフルエンザの発生に対して、一般的な感染予防措置につき注意喚起を呼びかける一方、メキシコ及び米国への渡航は真に必要でない場合は取りやめるよう勧告しているが、渡航の禁止措置はとっていない。

3.WHOは、27日、緊急の会議を開催し、新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ4(人から人への感染が増加している証拠がある)に引き上げる決定をしました。今後とも最新の関連情報の入手に努めていただくとともに、事態の推移を注視してくだい。

4.上記2.のとおり、当国からメキシコ及び米国への渡航は現在まで禁止されておりませんが、外務省よりスポット情報が発出されております(外務省海外安全ホームページ<http:www.anzen.mofa.go.jp>ご参照)ので、右を情報等を参考にしつつ、同地域への渡航を予定されている方は十分ご注意願います。

5.インフルエンザの一般的な予防策

(1)不要不急の外出は控え、外出する際は、出来るだけ人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。 

(2)積極的に手洗いやうがいを行う。

(3)発熱や咳などインフルエンザと似た症状が見られた場合には、医療機関で診察を受ける。なお、今後の状況次第に備え、十分な水・食糧の備蓄を確認しておくとよいでしょう。

6.今後の情報提供方針

 本件に関する当館からの情報提供につきましては、豚インフルエンザの感染拡大や当国での発生等、WHO及びネズエラ政府による勧告や規制措置等、緊急な場合を除き、当面の間、毎日午後5時を目処に定期的に情報提供することとしますので、よろしくご利用方お願いいたします。

以上

 平成20年5月8日

鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザについて

 鳥インフルエンザの最近の状況についてお知らせします。

 まず、広域感染情報をお知らせします。次にベネズエラ政府の鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザの対応状況について関係省庁に問い合わせたところ、保健衛生省より以下3.の回答を得ましたので、お知らせします。

1.最近の流行状況

 2003年11月以来、東南アジア、中央アジア、欧州などの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が発生しています。現在も引き続き、世界各地でトリへの感染やトリからヒトへの感染が確認されていますので、御注意ください。

(1)ヒトへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況

 世界保健機関(WHO)によると、2008年4月8日以降、エジプト(ブハイラ県、カイロ県及びシャルキーヤ県)において3人が感染(2人が死亡)したことが確認されています。また、2007年12月に確認されたパキスタン(ペシャワル)における家族内感染事例について、新たに2人が感染していたことが確認され、家族内に限定されたヒト−ヒト感染であったと考えられる旨発表されました。なお、韓国保健福祉家族部の4月22日の発表によれば、トリからヒトヘの感染疑いについて現地紙の報道がありましたが、現時点では調査中であり、結果が判明するまでには、1〜3週間かかるとのことです。

 2003年以降でヒトへの感染が確認されている国・地域は、以下のとおりです。

(2008年4月17日現在:出典 WHO)

インドネシア 感染者数 132人(うち、107人死亡)
ベトナム 感染者数 106人(うち、52人死亡)
エジプト 感染者数  50人(うち、22人死亡)
中  国 感染者数  30人(うち、20人死亡)
タ  イ 感染者数  25人(うち、17人死亡)
トルコ 感染者数  12人(うち、 4人死亡)
アゼルバイジャン 感染者数  8人(うち、 5人死亡)
カンボジア 感染者数  7人(うち、 7人死亡)
イラク 感染者数  3人(うち、 2人死亡)
ラオス 感染者数  2人(うち、 2人死亡)
パキスタン 感染者数  3人(うち、 1人死亡)
ナイジェリア 感染者数  1人(うち、 1人死亡)
ミャンマー 感染者数  1人(うち、 0人死亡)
ジブチ 感染者数  1人(うち、 0人死亡)
計14か国 感染者数 381人(うち、240人死亡)

 
(2)トリへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況

 国際獣疫事務局(OIE)によると、2008年4月以降、韓国、インド及びロシアにおいてトリへのH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認されています。

 現在までに、H5N1型鳥インフルエンザの発生が確認されている国・地域(61か国・地域)は以下のとおりです。

アジア(15): インド、インドネシア、カンボジア、タイ、韓国、中国、香港、日本、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス
欧州(26): アゼルバイジャン、アルバニア、イタリア、ウクライナ、英国、オーストリア、カザフスタン、ギリシャ、グルジア、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、スロバキア、セルビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フランス、ブルガリア、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニア、ロシア
中東(9): アフガニスタン、イスラエル、パレスチナ、イラク、イラン、クウェート、サウジアラビア、トルコ、ヨルダン
アフリカ(11): エジプト、ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ジブチ、スーダン、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナ・ファソ、ベナン

2.感染地域でトリに接触した日本人が、発熱や咳症状を発症して帰国した事例(結果的にはH5N1型ウイルスに感染していなかった)も確認されていますので、鳥インフルエンザの発生国・地域では不用意にトリに近寄ったり触れたりせず、衛生管理にも十分注意してください。

 また、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。

 その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。

http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html

3.ベネズエラの流行及び対策状況 

(1)ベネズエラでは今まで鳥インフルエンザの発症は報告されていません。すなわち農業省によればH5N1型鳥イフルエンザウイルスの人間感染もトリ感染も報告されていません。

(2)死因不明の動物の死体は農業省の国立農業調査研究室に送られ、調査されます。

(3)感染症が死因として疑われる人間の死体については特定の公立の病院にて検査されます。保健衛生省では新型インフルエンザを早期発見できるように全国の病院に死体の扱いのプロトコールを作成して指導しています。

(4)H5N1型インフルエンザの感染が明らかになった時点で、保健衛生省により専門家の作成したプロトコールに基づき感染が疑われる患者及び感染危険性の高いと思われる者に対して治療薬としてOseltamivir(タミフル)が配られます。

(5)新型インフルエンザ発症した場合、その汚染区域については隔離手段が取られます。但し、交通を完全に遮断するのでなく、予防医学の観点から交通の制限をかけるに止まります。

(6)検疫については適宜実施します。

(7)新型インフルエンザ感染者に対して対応出来る病院を31カ所既に選別しています。但し鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザのみの特別な施設は現在ありません。パンデミックの際には保健衛生省が病院網を再整理して緊急事態に対応する事になります。

(8)Oseltamivir(タミフル)の備蓄を現在進めています。しかし、現状では市場で購入することは出来ません。Oseltamivir(タミフル)は保健衛生省の管理下にあります。パンデミックの際にもプロトコールに基づき同省により配られる事になります。

(9)ベネズエラで鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザについての情報についてさらに詳しく知りたい場合には保健衛生省のホームページ(http://www.mpps.gob.ve/)が利用できます。

4.各国・地域におけるヒトへの感染状況等の詳細については、以下を始めとする各在外公館のホームページを御参照ください。

在インドネシア日本国大使館:

http://www.id.emb-japan.go.jp/osh_bflu_idjky.html

在ベトナム日本国大使館:

http://www.vn.emb-japan.go.jp/html/jmedical_tori_influ.html

在エジプト日本国大使館:

http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/consulate/birdflu/index.htm

在中国日本国大使館:

http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu_top_j.htm

在パキスタン日本国大使館:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/

(問い合わせ先)

○外務省領事局政策課(海外医療情報)

   電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850

○外務省海外安全相談センター

   電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902

○外務省海外安全ホームページ:

http://www.anzen.mofa.go.jp

○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html

○新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)

http://www.forth.go.jp

○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)

http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)

http://www.maff.go.jp/tori/index.html

○Avian influenza(世界保健機関(WHO))

http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/

   

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