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(2006年2月改訂) 

     

総 論

防犯の基本的心構え

  (1) 安全のための3原則

  (2) 安全に対する情報収集

最近の犯罪発生状況

  (1) 殺人事件(概遂)

  (2) 強盗事件(含む自動車強盗)

  (3) 誘拐事件

  (4) 侵入盗事件

  (5) 他都市との比較

防犯のための具体的注意事項

  (1) 犯罪に対する安全対策

  (2) 生活上の安全対策

  (3) 交通事情と事故対策

  (4) 日本大使館連絡先

安全対策マニュアル


総 論

(1)当国では、2004年の大統領罷免国民投票及びその後の地方選挙が政府側の圧勝で終了し、これまでのような大規模な集会、デモ行進等は減少しました。しかし、2004年11月18日に発生した検事爆弾暗殺テロ事件や、2005年6月20日の内務司法大臣の発言(コロンビアのパラ・ミリタリーと繋がりのある反政府勢力が大統領暗殺計画を画策しているとの批判)、同月24日のカラボボ戦勝記念式典におけ  るパレードを大統領暗殺の可能性があるとして中止したこと等が示すとおり、未だ反政府勢力の中には、表だった抗議行動は控えつつも、個人テロ、クーデター等の過激な行動を画策する集団が存在すること、更には2004年以降、コロンビア・ゲリラ「FARC」及び「ELN」の幹部が当国内で捕捉された事件が示すとおり、コロンビア・ゲリラが自由に行き来できるコロンビア国境付近の状況があること等が判明しており、今後はこれらの点につき注意が必要です。

(2)上記コロンビア・ゲリラについては、近年、プラン・コロンビアにより、コロンビ  ア国内においてその活動領域を失いつつあり、コロンビア・ゲリラやパラ・ミリタリー等が、当国にその領域を求め流入して来ています。なお、これらの中には、当国の過激派組織FBL(ボリーバル解放戦線)等と関係を有する組織も存在すると見られています。また、近年、ELNの幹部は、「今後はベネズエラ国内において、誘拐犯罪を多発させる。」と公言しており、特に注意が必要です。

(3)爆弾事件については、手榴弾や音響爆弾を使った事件がこれまで度々発生しており、特に2003年2月のゼネスト以降、当国における爆弾事件の態様が変化し、軍で使用されているC−4爆弾等強力な爆弾が使用されるようになったこと(最近では検事暗殺事件でC−4爆弾の使用が確認されています。)や、軍の施設から度々、大量の爆薬、導火線、重火器が盗難に遭っていること、カラカス首都区内において、2005年6月に2件、11月に3件、12月(国会議員選挙前日及び前々日)に14件の手製爆弾事件が発生したこと等から、今後とも注意が必要です。

(4)当国における凶悪犯罪(殺人、強盗、誘拐等)は、従来「ランチョ」と呼ばれる貧民街及びカラカス首都区の中心街で発生していましたが、近年ではその発生場所が従来比較的治安が良いと言われてきたチャカオ市等、邦人の皆様が主に居住されている地区にまで広がっており、犯罪の拡散化傾向が伺えます。

(5)2004年10月1日から開始された国家治安総合計画は、翌月よりその効果が現れ始めました。これにより、しばらくの間は、カラカス首都区において夜間多発してた凶悪犯罪(特に自動車強盗事件)が減少し、総犯罪認知件数も減少しました。また、同計画により、夜間多発していた犯罪が、人が多く通行する時間帯(朝夕の通勤時間帯、昼食時間帯)に移行し、これらの時間帯に多く発生するようになりました。但し、2005年下半期に入ると総合計画の効果は薄れ、犯罪発生件数が再び増加に転じていることから、治安当局も有効な手だてがない状況にあります。

(6)2005年中の当国の一般治安情勢につきましては、2004年(統計史上過去最高を記録した2003年に次いで多発した年)と比べ、総認知件数で230,318件(対前年比5,392件減)と若干(2%)減少しましたが、統計史上3番目に多い数字となっています。

  なお、この2%の減少結果を分析すると、2005年1月から7月までは、国家治  安総合計画の影響等から、各罪種とも、毎月、相当程度の減少が見られましたが、8月以降はこの効果も薄れ、逆に、毎月、対前年(2004年)比で、増加傾向となっています。特に、11月以降は、2003年と同レベルで推移するようになりました。

  従って、治安が悪いとされている他の中南米諸国に比べても、特に劣悪な一般治安情勢であることに未だ変わりはありません。

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防犯の基本的心構え

  防犯の基本は、「自分と家族の安全は自分で守る」という意識を持つことです。犯罪の予防対策が最大の危機管理であり、何事も最悪の事態を考え行動することが肝要です。海外生活の一般的心構えとして「悲観的に準備」しつつ「楽観的に行動する」とよく言われますが、当国においては最近の治安情勢から「悲観的に準備」しつつ「慎重に行動する」ことが必要ではないかと思料されます。

(1)安全のための3原則

 海外での安全対策の基本は、

  『常に用心を怠らない』

  『行動のパターン化を避ける』

  『目立たない』

 の3原則を遵守する事にあると言われています。

  犯罪に遭う時期としては、「現地の生活に慣れてきた頃」「帰国間際の頃」が多いよ うですが、それらは心のどこかに油断が生じたことが行動となって表れることが原因と なっています。従って日頃から家族、同僚、友人等で上記3原則について再確認するなど、平素からこれを習慣にすることが必要です。

(2)安全に対する情報収集

  安全に関する情報収集は、海外で生活する上で欠かすことの出来ないトラブル防止策です。普段から大使館からの安全情報をはじめ、現地の新聞、テレビ等のマスコミ情報 に関心を払い、現在自分がどのような状況に置かれているかを把握する必要があります。 日本に居住していた時と同様に、出勤前、出勤後においてニュース番組を聴取する習慣 を持つことも一案と思われます。特に、緊急事態発生時にはラジオ・ジャパンやNHK、BBC等の国際放送は、貴重な情報源となります。

 
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最近の犯罪発生状況

  当国における主な犯罪発生認知状況は、日本との比較はもちろん、一般的に治安が悪 いと言われている中南米地域と比較しても非常に高い犯罪認知率となっています。

2005年中における重要犯罪の発生状況

(1)殺人事件(既遂)

  当国における殺人事件の発生件数は近年急激に増加して、2003年中の殺人事件総認知件数は、過去最高を記録するとともに、統計史上初めて1万件を突破しました。2005年通年の認知件数は9,834件と対前年(2004年)比で115件の増加と、統計史上2003年に次いで多発した年となりました。

【参考】

1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年
件数 5,963件 8,022件 7,960件 9,570件 11,330件 9,719件 9,834件

※人口約2,500万人足らずの当国で1日平均27件の殺人事件(既遂)が発生していることになります。これは、他の中南米諸国と比べても類を見ない数字です。

  なお、殺人事件について、当国と日本における2005年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較した場合、当国は日本の約33.1倍の発生率で、カラカス首都区と東京を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約87.8倍の発生率でした。

(2)強盗事件(含む自動車強盗)

  2005年中の強盗事件総認知件数は54,856件で、昨年(2004年)と比べ6,033件減少しました。

  強盗事件について、当国と日本における同年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較した場合、当国は日本の約43.2倍の発生率であり、カラカス首都区と東京を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約75.0倍の発生率でした。

(3)誘拐事件

  • 2005年中の略取誘拐事件発生件数は730件でしたが、その内、身代金目的誘拐事件発生件数は205件(対前年比24件減)と、統計史上3番目に多い発生件数となりました。なお、最近、東洋人及びイタリア系住民は身代金の払いが良いという噂が犯罪組織内に広まっているという情報もありますので、引き続き注意が必要です。

  • 短時間誘拐につきましては、394件発生し(過去最高を記録した2004年を2件上回りました。)、過去最高を更新しておりますので、今後も十分な注意が必要です。

  • 略取誘拐事件につき、当国と日本の同年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較した場合、当国は日本の約13.5倍の発生率であり、カラカス首都区と東京を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約14倍の発生率でした。

(4)侵入盗事件

  2005年中の侵入盗犯は43,297件(対前年比−4,666件)で、相変わらず高水準で推移していますので、引き続き注意が必要です。

(5)他都市との比較

  中南米の中でも特に治安が悪いとされている都市(ボゴタ、サンパウロ、リオデジャネイロ、メキシコシティー)とカラカスを比較(人口10万人あたりの認知件数)した結果は下記のとおりでした(未だ2005年の統計が集計されていない都市が大部分でしたので、下記は2004年の統計結果の比較です。)。

(a) カラカスとボゴタとの比較

  比較対照とした主要犯罪(殺人、傷害、強盗、窃盗、誘拐、車両盗)については、全ての犯罪でカラカスはボゴタより発生率が高く、特に、殺人は約3.8倍、強盗は約135倍で、誘拐についても2.3倍発生しております。

(b) カラカスとサンパウロとの比較

  傷害、強盗、窃盗、車両盗については、サンパウロの発生率がやや上回ったものの、治安のバロメーターとも言える殺人についてはカラカスはサンパウロの約3.2倍発生し、その他、誘拐(サンパウロの約14.7倍)、強姦(同約2.1倍)もカラカスの発生率が上回りました。

(c) カラカスとリオデジャネイロとの比較

  傷害、強盗、窃盗については、リオデジャネイロの発生率が高かったものの、殺人(リオの約2倍)、誘拐(同44倍)、短時間誘拐(同1.4倍)、強姦(同2.7倍)、車両窃盗(同1.9倍)とカラカスの発生率が上回りました。

(d) カラカスとメキシコシティーとの比較

  傷害、強盗については、メキシコシティーの発生率が高かったものの、殺人(メキシコシティーの4.9倍)、強姦(同1.5倍)とカラカスの発生率が上回りました。

 
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防犯のための具体的注意事項

  不幸にして犯罪の被害に遭った場合には、内務司法省科学・刑事犯罪捜査機関(CICPC)の本部あるいは警察署に届け出ておくことが大切です。つまり、例え犯人逮捕 に至らなくとも被害品に保険を掛けていた場合、その保険金請求に「被害届受理証明書」が必要になりますので、警察署等に赴き被害調書を作成してもらいます。当国警察の証明書は日本の証明書と異なり被害品のすべてを詳細に記載しないので、保険請求に必要な物品が記載されているか確認することが必要です。

(1)犯罪に対する安全対策

(イ)誘拐対策

  誘拐対策は何と言っても「用心を怠らない」、「行動を予知されない」、「目立たない」という3原則を厳守することが大切です。

  • 誘拐は必ず下見が行われます。従って、その兆候を発見することが重要です。普段と違う状況を発見した場合は先ず、家族、同僚、友人等に相談して下さい。

  • 相手側に過失があり且つ明らかに不自然な軽微な物損事故が発生した場合で、事故と同時に複数人の男性(特に若者)が降車してきた場合は、警察署や人が大勢いる場所まで逃げて下さい。誘拐犯の可能性があります。

  • 常日頃から高価なアクセサリー、腕時計等は身につけないようにし、目立つ服装は控 えてください。

(ロ)強盗対策

  車両で走行中に襲われるケースはまれのようですが、駐車場所から出発時、一時停 車中、アパート等の駐車場への進入時等、車両が停止した際を狙って襲われることが多いようです。いずれの場合にも、尾行や待ち伏せ等がないか周囲の状況をよく確認することが必要です。

  • 強盗事件多発地域(例:セントロ地区)へはできるだけ行かない。どうしても行かな ければならない場合は、複数人により車で行動するとともに、多額の現金、携帯電話、腕時計、アクセサリー等は身につけないよう工夫して下さい。

  • 目立たぬ車両、目立たぬ服装で行動して下さい。

  • 出来る限り単独での行動や夜間の外出は避け、移動については必ず車両を利用して下さい。

  • 子供だけの外出は危険です。面倒でも親が同行して下さい。

  • 強盗に遭遇した場合には絶対に抵抗しないで下さい。 

  • スーパーマーケット等の駐車場に車を駐車する場合は、警備員の常駐する駐車場で警備員の近くに駐車するよう努めて下さい。

(ハ)窃盗対策

  住居の裏口といえども複数の鍵を取り付けるか、上下左右にストッパーの出るマルチ・ロック鍵に変更して下さい。また、「レハ」と呼ばれる鉄格子扉を取り付けたり、二重扉にする事も一案です(但し、常に施錠しておかなければ何にもなりません)。

  • アパートを借りる場合、24時間警備員又は管理人等が在中する所を選ぶと良いでしょう。

  • 各種鍵の保管場所に十分注意し、メイド等の人目に付く場所に放置してはいけません。

  • 買い物は出来るだけ警備員の配置された駐車場のある店舗で行い、警備員の近くに駐車して下さい。また、短時間でも駐車する際にはハンドル固定装置を確実にセットして下さい。

  • 車内に外から見えるような状態で物を置いてはいけません。

  • 万が一のために自動車保険、盗難保険に加入しておくと良いでしょう。 

(ニ)すり対策

  • 常に自分の周辺に不審な人物がいないか確認して下さい。

  • 現金は必要最小限しか持ち歩かず、貴重品は分散して所持して下さい。

  • 財布は出来るだけ内ポケットにしまい、ズボンのポケットにはいれないようにして下さい。 

  • 地下鉄(特にエスカレーター付近)での被害が多発していることから特に注意して下さい。

(ホ)ひったくり対策

  • 目立つアクセサリーや高価な時計、衣服を身につけて外出すると危険です。

  • ハンドバック等は留め金を自分の方に向け、手で抱えるようにして持って下さい。

  • 車道寄りの歩行は避け、歩道の中央を歩いて下さい。 

  • 銀行から帰る途中での被害が多発していますので、特に注意して下さい。

      

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(2)生活上の安全対策

(イ)住居の選択

  • 「キンタ」と呼ばれる一戸建住宅よりも、警備体制の完備した「アパート」で、出来れば3階以上の中階層が比較的安全です。

  • 24時間体制で複数の警備員が人や車の出入りを監視しているところが安全です。

  • 貧民街に隣接せず、また孤立せず、ある程度交通量がある場所が良いでしょう。

  • 住居の出入り口付近の街灯が明るい場所が良いでしょう。

(ロ)住居の設備

  • 出入り口の扉の鍵は複数にする他、容易に複製出来ない鍵が良いでしょう。

  • 新たに入居する際や使用人を変えた場合には、鍵を交換したほうが良いでしょう。

  • 出入り口は、鉄格子の扉を追加し二重扉にする他、ドアスコープを取り付けると良いでしょう。

  • 侵入の可能性のある窓には鉄格子を付けると良いでしょう。

  • 寝室については内鍵を付ける他、各寝室と居間・食堂等との間には更にもう一枚の扉を付け、寝室を避難室として利用可能にすると安全です。 

(ハ)自宅駐車場

  • 駐車場に入る際、待ち伏せしていた犯人にけん銃を突きつけられ強盗に遭う事件も発生しているため、帰宅の際には尾行車両がないか、駐車場周辺に不審人物(車両)がいないか点検して下さい。

  • 駐車場出入り口が警備員の目の届く位置にあるか否か確認して下さい。

  • 自宅の駐車場といえども車の錠、警報機を確実に施して下さい。 

(ニ)外出

  • 家族や信頼できる者に外出先、帰宅時間を知らせておきましょう。

  • 携帯電話がある場合、常に充電された状態で携帯して下さい。

  • 外出時には貴金属類を身につけず、またパーティー等に出席する場合には、会場到着後に身につける方が良いでしょう。

  • 夜間外出し留守にする場合には不在を察知されないため、窓に面する場所だけでも灯りを付けておくと良いでしょう。

  • 夜間、徒歩による単独の外出は絶対に避けて下さい。

  • たとえ短時間の外出でも必ず施錠する習慣を付けて下さい。

  • 長期不在にすることを必要な人以外には教えないで下さい。信頼できる人に定期的に住居の点検を依頼すると良いでしょう。 

(ホ)使用人

  • お手伝い、運転手等の使用人を雇用する場合には、身元、家族等出来る限りの調査を行って下さい。過去に日本人が使用していた者を雇用するのも一案です。

  • 雇用が決まった際には、必ず先方の身分証明書のコピーを取っておきましょう。

  • 使用人の目の届く場所に貴重品を置かないで下さい。

  • 必要以上に家族の私事、行動予定を話さない方が良いでしょう。

  • 信頼関係が出来上がっても余程の事がない限り鍵を預けてはいけません。

  • 使用人の家族、友人等を自宅内に入れないよう指導して下さい。

  • 帰国、転勤が決定しても早急には伝えないで下さい。 

(ヘ)来客

  • 玄関の鍵は常に施錠しておくとともに、玄関付近は常に適度な明るさを保つよう心掛けて下さい。

  • 身元の判らない来客については、どんな場合でも扉を開けてはいけません。また、扉を開ける場合は、ドアスコープ等で必ず外部を確認し、相手を識別した後にして下さい。

  • 電気器具、水道等を修理する場合には、家族や知人等の紹介により信頼できる業者を選択する他、事前に派遣会社に対して来訪する職人の氏名を確認しておいて下さい。また、この場合、出来る限り複数で対応して下さい。

  • 贈り物、配達品等が届いた場合には、送り主等を確認し、本当の配達人であるかどうか確認して下さい。 

(ト)電話

  • 通常の加入電話の他、携帯電話を購入しておくと良いでしょう。

  • 受話器を取る際には自ら名前を名乗らず、相手に名乗らせるようにしましょう。

  • 自宅の電話番号は信頼出来る人以外には教えないで下さい。

  • 間違い電話の場合、その旨のみを伝え、自らの名前は名乗らない方が良いでしょう。

  • 不審な電話(無言電話やすぐに切れる電話)の場合には相手がこちらの動向を確認している場合もあるので、直ちに受話器を置く。不審電話が続くようであれば、電話番号を変更してもらうのも一案です。

  • 緊急の際に必要な電話番号は常に全ての電話機の側に備えておいて下さい。 

(チ)空港の利用

  カラカスの空の玄関口であるマイケティア国際空港では、タクシー運転手による強盗事件が多発しており、大使館から各種申し入れ(日本語による看板の設置、白タク運転手登録システム、タクシーチケット販売所の再開と税関内設置、国家警備軍による警戒の強化等)を行っていますが、なかなか改善されないのが実情です。従いまして、これらが改善されるまでの間は、例え近くのホテルまでの送迎であっても必ず迎えの車を出すようお願い致します。

  • 緊急事態等によりどうしても迎えの車が用意できない場合は空港タクシー(ボディーが黒色で統一された四輪駆動車で、ドアに大きな黄色のシール(楕円形)で「Corporacion  Anfitriones de Venezuela」等と記載されたタクシー)を利用して下さい。

  • 出張者には当国の事情をよく説明しておいて下さい(迎えの者の氏名、特徴の教示(写真を送付できればベター)、空港の身分証を付けていても信用してはならない等)。

  • 安易に他人の荷物を預からないようお願いします。麻薬等が混入されている可能性があります。 

(リ)ホテルの利用

  • 値段よりも安全面に重点を置き、信頼出来るホテルを利用して下さい。

  • ホテルの室内においても盗難事件が発生していることから、「貴重品預かり」や「セーフティボックス」を利用して下さい。 

  • ホテル内であってもむやみに部屋のドアを開けないよう注意して下さい。

       

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(3)交通事情と事故対策

イ)当国の交通事情

  当国の交通事情は極めて悪く運転には注意が必要です。その理由として、

  1. 交通法規が遵守されていません。

  • 朝夕のラッシュ時等は特に多くの車両が信号無視で交差点に入って来ます。

  • ウインカーの点滅なしの急な進路変更が当たり前となっています。

  1. 整備不良車が多く走っています。

  • エンストにより道路の真ん中で修理している車もよく見かけます。

  • ストップランプの故障が目立ちます。

  1. 信号機の故障、交通標識不足も目立ちます。

  2. 一方通行が多く、更にカラカスは盆地であるため坂道が多く、道路も入り組んでいるため、信号無視、逆行等は日常茶飯事です。

  3. 道路の補修が行き届いておらず、所々穴があいていたり(マンホールのフタがないところもあります。)、カラカス・マイケティア国際空港とカラカス市内を結ぶ高速道路のように「マンチャネグラ」と言われるアスファルトもあるため、非常に滑りやすい状態になっている所もあり、慎重な運転が必要です。

  4. 雨季になると道路は川のような状態になり市内は故障車、事故車等で大混雑となりますので特に雨天時の走行には十分な注意が必要です。 

(ロ)車両運転時の注意事項

  常時、運転免許証、自動車所有者証、健康診断証、自動車保険証を携帯しておくことが必要です。

(ハ)交通事故(物損)発生時の措置

  1. 通常、物損事故を起こした場合は、警察(171番)へ電話し、交通警察の到着を待ちます。チャカオ市交通警察の場合は10分程度で到着しますが、他の警察の場合は1時間〜2時間待つ場合もあります(地方では、事故車両以外の車両で警察官を迎えに行かなければならない所もあります。)。

  2. 警察が到着すると、免許証、医師の証明書(セルティフィカード・メディコ)、自動車の所有者証、保険証書等の確認があり、事故の状況を簡単に記載させられます。

  3. 事故処理が終了すると、今後の手続きを記載した説明書と共に事故の状況等を記載した紙を渡されますので、その後、保険会社に事故が発生した旨を通知しておいて下さい(事故処理中に電話ができればしておいて下さい。)。

  4. 指定された日(平日)以降(翌日でも可能な場合もある)に交通警察へ事故車両とともに出頭しなければなりませんが、その前に指定された銀行へ事故証明書の手続代を振り込まなければなりません(これ以降は保険会社が代行してくれる場合もあります。)。

  5. 数日後、再び交通警察へ出頭し、事故証明書を入手します。

  6. その後は保険会社との手続きになりますので、加入している保険会社と打ち合わせを行い、修理することとなります。

  7. 上記手続きが面倒で、当て逃げされたことにして保険を請求する例もあると聞きますが、この場合も事故の状況を記載した書類を作成し、交通警察において事故証明を得る手続きを行わなければなりません。チャカオ市交通警察では、これらの手続き中、虚偽の申告であることが判明した場合は、保険会社に通報しているとのことで、この場合保険会社では、保険金を支払わないばかりか、契約自体を解消することがあるのことですのでご注意下さい。

   

  

(4)在ベネズエラ大使館連絡先等

  • 住所: Edificio Bancaracas Piso 11, Av. San Felipe Con 2a Transversal, La Castellana, Munincipio Chacao, Estado Miranda , Venezuela 

  • 電話:  (+58-212) 261-8333

  • FAX:  (+58-212) 261-6780

  • 開館時間: 平日の午前8時30分から正午まで

                            午後2時から午後6:00まで

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