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(200 8年 5月15日改訂) 

     

総 論

防犯の基本的心構え

  (1) 安全のための3原則

  (2) 安全に対する情報収集

最近の犯罪発生状況

  (1) 殺人事件(概遂)

  (2) 強盗事件(含む自動車強盗)

  (3) 誘拐事件

  (4) 侵入盗事件

防犯のための具体的注意事項

  (1) 犯罪に対する安全対策

  (2) 生活上の安全対策

  (3) 交通事情と事故対策

  (4) 日本大使館連絡先

安全対策マニュアル


総 論

(1)当国の政情

  2007年12月2日に、憲法改正国民投票が行われ、憲法改正案は僅差で否定されました。投票後、憲法改正賛成派、反対派による示威運動は見られなくなり、2008年に入ってからも反体制派の見るべき動きはなく、政情は平穏に推移しています。

  その後、2008年3月1日、コロンビア軍がエクアドルとの国境におけるFARC掃討作戦において同国側に越境して攻撃を行い、FARCのNo.2であるレジェス幹部を含むFARCメンバー計17名が死亡した件につき、チャベス大統領はコロンビア国境への部隊派遣、在コロンビアの大使館閉鎖を命じると共に、ウリベ大統領を激しく非難、コロンビアとの国境付近一帯に陸軍を派遣するなど一時的に、一触即発の状態となりましたが、同7日にサント・ドミンゴ(ドミ(共))に於いて開催されたリオ・グループ首脳会合に出席したチャベス大統領が、コロンビア政府軍のエクアドル領内FARC掃討作戦に起因する域内関係悪化に関し、各国に対し冷静な解決を呼びかけ、ウリベ大統領がチャベス大統領、コレア・エクアドル大統領を含む各国首脳と握手を交わし、本件を収束させる形で終了しました。これを受け、チャシン内務司法大臣は、国境における状況も平常化し、本件に於ける一連の騒ぎは終息しています。

(2)コロンビア国境付近の状況

  当国はコロンビアと約2000Km以上にわたり国境線を接しており、コロンビア国境地帯(スリア州、タチラ州、アプレ州)は、依然としてコロンビア・ゲリラ「FARC」、「ELN」及びこれらと結びついた当国の誘拐組織並びに麻薬密売組織が活動しています。コロンビアで生産された麻薬(コカイン)は、北米やヨーロッパ市場へ密輸 され、当国は通過国となっており、上記国境地域においては、しばしば大量の麻薬が押収されています。

  また、コロンビア国境地帯(スリア州、タチラ州、アプレ州)における誘拐事件は、恐喝事件及び依頼殺人事件とともに深刻な問題となっています。

(3)2007年中の当国の一般治安情勢

  2003年のピーク(ベネズエラ史上過去最悪の犯罪発生件数を記録した年)を上回り、総犯罪認知件数では、昨年(2007年)が過去最高(266,134件)を記録しました。

  一般犯罪については、2003年のピーク(総犯罪件数:265,344件)を境に一端減少傾向となっていましたが、2005年8月から増加傾向に転じ、2006年は総犯罪件数が237,916件、2007年は266,134件発生し、対前年比では28,331件の増加を記録し、増加傾向に歯止めがかからない状況となっています。

  主要犯罪である殺人については昨年、13,158件発生し対前年比で902件(全国)の増加を記録しました。強盗については、67,689件発生し、対前年同期比で8,157件(全国)の増加。身の代金目的誘拐については、279件発生し、対前年同期比で47件(全国)の増加となっており、治安悪化が犯罪統計上も顕著となっています。

  また、ベネズエラ全体の凶悪事件の20%以上がカラカス首都区で発生しており、特にリベルタドール市(セントロ地区、1月23日地区、エル・パライソ地区、エル・セメンテリオ地区)、スクレ市(ペターレ地区)及びその他の貧民街を有する市では、違法けん銃、レンタルけん銃を使用した凶悪犯罪が多発し、極めて危険な状況にあります。

(4)犯罪の特色

  ベネズエラにおける凶悪犯罪(殺人、強盗、誘拐等)は、従来「ランチョ」と呼ばれる貧民街若しくはカラカス首都区の中心街(リベルタドール市セントロ地区、サバナグランデ地区等)で発生していましたが、近年ではその発生場所が従来比較的治安が良いと言われてきたカラカス首都区チャカオ市等、邦人の皆様が主に居住されている地区にまで広がってきました。

  また、手口別(殺人、強盗、身代金目的誘拐事件等)に昨年の発生件数を見てみると、カラカス首都区の発生件数よりも、他の州における発生件数の増加が顕著であることから、凶悪犯罪の地方都市への拡散化傾向が伺えます。

(5)現職警察官による犯罪の増加

  ベネズエラでは、観光地をパトロールする制服警察官や、路上等で警戒している国家警備軍等の隊員から職務質問を受け、パスポート等に対する言いがかりをつけられ、現金の強要、強請等の被害に遭う邦人旅行者が 出ています。また現職警察官等が共謀した凶悪犯罪事件も発生していますので、これら犯罪に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。

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防犯の基本的心構え

  防犯の基本は、「自分 (家族)の安全は自分で守る」という意識を持つことです。犯罪の予防対策が最大の危機管理であり、何事も最悪の事態を考え行動することが肝要です。海外生活の一般的心構えとして「悲観的に準備」しつつ「楽観的に行動する」とよく言われますが、 ベネズエラにおいては最近の治安情勢から「悲観的に準備」しつつ「慎重に行動する」ことが必要です。

(1)安全のための3原則

 海外での安全対策の基本は、

  『常に用心を怠らない』

  『行動のパターン化を避ける』

  『目立たない』

  の3原則を遵守する事にあると言われています。

  犯罪に遭う時期としては、「現地の生活に慣れてきた頃」「帰国間際の頃」が多いようですが、それらは心のどこかに「油断」が生じ、軽率な行動をとってしまうことが原因となっています。

  2007年3月には、カラカス首都区スクレ市内の大型スーパーの駐車場で、邦人家族が買物後、駐車場の車輌に向かっていたところ、バイク2人乗りの男達が接近、所持していたけん銃を突きつけられ、現金、貴重品等を強取される。という事案が発生しています。

  従って常日頃から家族、同僚、友人等で上記「3原則」について再確認するなど、平素から「3原則」を生活の習慣とすることが大切です。

(2)安全に対する情報収集

  安全に関する情報収集は、海外で生活する上で欠かすことの出来ないトラブル防止策です。普段から大使館からの安全情報をはじめ、現地の新聞、テレビ等のマスコミ情報 に関心を払い、現在自分がどのような状況に置かれているかを把握する必要があります。 日本に居住していた時と同様に、出勤前、出勤後においてニュース番組を聴取する習慣 を持つことも一案と思われます。特に、緊急事態発生時にはラジオ・ジャパンやNHK、 CNN、BBC等の国際放送は、貴重な情報源となります。

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最近の犯罪発生状況

   総論で申し上げた通り、ベネズエラでは殺人、各種強盗、誘拐等の凶悪事件の発生件数が増加しており、治安問題は深刻な国内問題となっています。 ベネズエラにおける主な犯罪発生認知状況は、日本との比較は勿論、世界的に治安が悪いと言われている他の中南米地域の国と比較しても、非常に高い犯罪認知件数となっています。

2007年中における重要犯罪の発生状況

(1)殺人事件(既遂)

  • ベネズエラにおける殺人事件の発生件数は近年急激に増加して、2003年中は殺人事件総認知件数が過去最高を記録するとともに、統計史上初めて1万件を突破しました。 更に2007年中の殺人認知件数は13,148件と対前年(2006年)比で902件の増加を記録、2003年 を1,848件も上回り、認知件数が過去最高を記録する年となりました。

  • その背景としては、不法けん銃、改造けん銃等が貧民層の人々でも手軽に手に入れることが出来る状況となっていることから、お金欲しさで路上強盗や自動車強盗を敢行し、被害者が抵抗すれば衝動的に発砲、結果として殺人事件に発展するというケースが増加しています。

  • 2007年の発生件数を見ると、人口約2,600万人足らずの ベネズエラで1日平均36件の殺人事件が発生していることになります。これは、他の中南米諸国と比べても極めて高い数字です。

  • なお、殺人事件について、当国と日本における2007年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較すると、当国は日本の約63倍の発生率で、カラカス首都区と東京都を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約100倍の発生率でした。

(2)強盗事件(含む自動車強盗)

  • 2007年中の強盗事件総認知件数は67,689件となっており、対前年比で8,157件増加しています。

  • 自動車強盗については、24,878件発生、2006年と比べ1,926件増加しています。

  • 強盗事件について、ベネズエラと日本における同年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較すると、ベネズエラは日本の約81倍の発生率であり、カラカス首都区と東京を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約90倍の発生率でした。

(3)誘拐事件

  • 2007年中のベネズエラ全国の身代金目的誘拐事件発生件数は279件(対前年比47件増)の発生件数となり、カラカス首都区では42件(対前年比5件増)の発生件数となりました。

  • 短時間誘拐につきましては、384件発生し全国では前年比9件の減となりましたが、カラカス首都区では57件発生し、前年比では12件の増加となっており、今後とも十分な注意が必要です。

  • 略取誘拐事件につき、ベネズエラと日本の同年中(人口10万人当たり)の認知件数を比較した場合、ベネズエラは日本の約14.5倍の発生率であり、カラカス首都区と東京を比較した場合は、カラカス首都区は東京の約18.5倍の発生率でした。

(4)侵入盗事件

  • 2007年中の侵入盗犯は38,463件(対前年比−445件の減少)となっています。 昨年中は邦人居住者も度々被害に遭っていますので、引き続き注意が必要です。

  • 侵入盗犯の減少について分析すると、手間と時間をかけて住宅に侵入する手口を選ぶよりも、けん銃等を武器として路上強盗、自動車強盗のように短時間で現金、貴金属、自動車等を強取できる手口を選択する不法行為企図者が増加していることが伺え、2007年の犯罪の特徴である「殺人、各種強盗の増加と侵入盗犯の減少」という結果となって現れていると思われます。

 
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防犯のための具体的注意事項

  不幸にして犯罪の被害に遭った場合には、内務司法省科学・刑事犯罪捜査機関(CI CPC)の本部あるいは警察署に届け出ておくことが大切です。つまり、例え犯人逮捕に至らなくとも被害品に保険を掛けていた場合、その保険金請求に「被害届受理証明書」 が必要になりますので、警察署等に赴き被害調書を作成してもらいます。

  当国警察の証明書は日本の証明書と異なり被害品のすべてを詳細に記載しないので、保険請求に必要な物品が記載されているか確認することが必要です。

(1)犯罪に対する安全対策

(イ)誘拐対策

  • 誘拐対策は何と言っても「用心を怠らない」、「行動を予知されない」、「目立たない」という3原則を厳守することが大切です。

  • 誘拐は必ず下見が行われます。従って、その兆候を発見することが重要です。普段と違う状況を発見した場合は先ず、家族、同僚、友人等に相談して下さい。

  • 相手側に過失があり且つ明らかに不自然な軽微な物損事故が発生した場合で、事故と同時に複数人の男性(特に若者)が降車してきた場合は、警察署や人が大勢いる場所まで逃げて下さい。誘拐犯の可能性があります。

  • 人気のない道路で、警察(軍)の制服様の服を着た者が、検問している場合は、警官を装った不法行為企図集団の可能性が有ります。非常に難しい判断となりますが、離脱可能であれば逃げることをおすすめします。

  • 一件してお金持ちと思われる様な目立つ服装、目立つ振る舞いは控えてください。

(ロ)強盗対策

(a)予防策

  • 車両で走行中に襲われるケースは希ですが、駐車場所から出発時、一時停車中、アパート(自宅)等の駐車場への出入時等、車両が停止した際を狙って襲われる事案が多いようです。いずれの場合でも、尾行や待ち伏せ等がないか周囲の状況をよく確認することが必要です。

  • 強盗事件多発地域(例:セントロ、サバナグランデ地区)へは極力行かない。深夜における不要不急の外出は避ける。どうしても行かなければならない場合は、複数人により車で行動するとともに、多額の現金、携帯電話、腕時計、アクセサリー等は身につけない。

  • 財布を持ったまま歩いたり、お店等で財布から現金を出すところを他人に見られないようにしてください。

  • 目立たぬ車両、目立たぬ服装で行動して下さい。

  • 出来る限り単独での行動や夜間の外出は避け、移動については必ず車両を利用して下さい。

  • 子供だけの外出は危険です。面倒でも親が同行して下さい。

  • スーパーマーケット等の駐車場に車を駐車する場合は、警備員の常駐する駐車場で警備員が配備されている近くの場所に駐車するように努めて下さい。

(b)強盗に遭遇した場合

  • 不幸にして強盗に遭遇した場合は「絶対に抵抗しない」ようにして下さい。その際に取る姿勢としては、両手を挙げ「無抵抗」をアピールし、犯人の顔は直視しないようにして下さい。

  • 財布だけに現金を入れて所持するのは危険です。遭遇した場合に渡しても良いお金で、強盗が納得する額(見せ金)を20〜30万ボリーバルくらい裸でポケット等に入れ、他の所持現金は、衣服内の数カ所に隠匿所持(シークレットポケットを作る、靴下の中、靴底等)すれば、被害は最小限度に押さえられます。

  • 強盗に現金を渡す場合、不用意に懐などに手を入れると「けん銃を出す」動作と思われ、即銃撃されるおそれがあります。両手を挙げた姿勢で、見せ金を入れてあるポケットを指さして、強盗に取らせる様にして下さい。

(ハ)窃盗対策

  • 住居の裏口といえども複数の鍵を取り付けるか、上下左右にストッパーの出るマルチ・ロック鍵に変更して下さい。また、「レハ」と呼ばれる鉄格子扉を取り付けたり、二重扉にする事も一案です。(但し、常に施錠しておかなければ何にもなりません)。

  • アパートを借りる場合は、24時間警備員又は管理人等が常駐し、外周壁に高圧電流等が流れる設備を有する物件を選ぶと良いでしょう。

  • 各種鍵の保管場所に十分注意し、メイド等の人目に付く場所に放置しないようにして下さい。

  • 買い物は出来るだけ警備員の配置された駐車場のある店舗で行い、警備員の近くに駐車して下さい。また、短時間でも駐車する際にはハンドル固定装置を確実にセットして下さい。

  • 車内に外から見えるような状態で物(カバン、スーツケース、書類入れ等)を置かないようにして下さい。入れる場合はトランクへ。

  • 万が一のために自動車保険、盗難保険に加入することをおすすめします。

(ニ)すり対策

  • 常に自分の周辺に不審な人物がいないか確認して下さい。

  • 現金は必要最小限しか持ち歩かず、貴重品は分散して所持して下さい。

  • 財布は出来るだけ内ポケットにしまい、ズボンのポケットにはいれないようにして下さい。

  • 地下鉄(特にエスカレーター付近)での被害が多発していることから特に注意して下さい。

(ホ)ひったくり対策

  • 目立つアクセサリーや高価な時計、衣服を身につけて外出すると危険です。

  • ハンドバック等は留め金を自分の方に向け、手で抱えるようにして持って下さい。

  • 車道寄りの歩行は避け、歩道の中央を歩いて下さい。

  • 銀行から帰る途中での被害が多発していますので、特に注意して下さい。

           

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(2)生活上の安全対策

(イ)住居の選択

  • 「キンタ」と呼ばれる一戸建住宅は警備体制を確保するのが困難ですのでお勧めではありません。

  • 警備体制(24時間警備員又は管理人等が常駐、外周壁に高圧電流等が流れる設備を有する物件)の完備した「アパート」で、複数の警備員が、人や車の出入りを監視しているアパートで、出来れば3階以上の階に入居することをお勧めします。

  • 貧民街に隣接せず、また孤立せず、ある程度交通量がある場所が良いでしょう。

  • 住居の出入り口付近には街灯が設置されている明るい場所が良いでしょう。

(ロ)住居の設備

  • 出入り口の扉の鍵は入居時に新しい物にするのが一番安全です。また、容易に複製できない鍵、ピッキングできない鍵(ディンプル・マグネット錠)の使用をお勧めします。また、使用人を変えた場合には、鍵を交換したほうが良いでしょう。

  • 出入り口は、鉄格子の扉(ロハ)を追加し二重扉にする他、ドアスコープを取り付けると良いでしょう。

  • 侵入の可能性のある窓には鉄格子を付けると良いでしょう。

  • 寝室については、万が一侵入された場合の避難場所(立て籠もり場所)となる重要な場所です。内鍵を付ける他、各寝室と居間・食堂等との間には更にもう一枚の扉を付け、寝室を避難室として利用可能にすると安全です。

(ハ)自宅駐車場

  • 駐車場に入る際、買い物をして駐車中の車輌に戻ってきた際、待ち伏せしていた犯人にけん銃を突きつけられ強盗に遭う事件も発生しているため、帰宅の際には尾行車両がないか、駐車場周辺に不審人物(車両)が無いか点検して下さい。

  • 駐車場出入口が警備員の目の届く位置にあるか否か確認して下さい。

  • 自宅の駐車場といえども車の錠、警報機を確実に施して下さい。

(ニ)外出

  • 家族や信頼できる者に外出先、帰宅時間を知らせておきましょう。

  • 携帯電話がある場合、常に充電された状態で携帯して下さい。
    外出時には貴金属類を身につけず、またパーティー等に出席する場合には、会場到着後に身につける方が良いでしょう。

  • 夜間外出し留守にする場合には不在を察知されないため、窓に面する場所だけでも灯りを付けておくと良いでしょう。

  • 夜間、徒歩による単独の外出は絶対に避けて下さい。

  • たとえ短時間の外出でも必ず施錠する習慣を付けて下さい。
    長期不在にすることを必要な人以外には絶対教えないで下さい。信頼できる人に定期的に住居の点検を依頼すると良いでしょう。

(ホ)使用人

  • お手伝い、運転手等の使用人を雇用する場合には、身元、家族等出来る限りの調査を行って下さい。過去に日本人が使用していた者を雇用するのも一案です。雇用が決まった際には、必ず先方の身分証明書のコピーを取っておきましょう。

  • 使用人の目の届く場所に貴重品を置かないで下さい。

  • 必要以上に家族の私事、行動予定を話さない方が良いでしょう。

  • 信頼関係が出来上がっても余程の事がない限り鍵を預けてはいけません。

  • 使用人の家族、友人等を自宅内に入れないよう指導して下さい。

  • 帰国、転勤が決定しても早急には伝えないで下さい。

(ヘ)来客

  • 玄関の鍵は常に施錠しておくとともに、玄関付近は常に適度な明るさを保つよう心掛けて下さい。

  • 身元の判らない来客については、どんな場合でも扉を開けてはいけません。また、扉を開ける場合は、ドアスコープ等で必ず外部を確認し、相手を識別した後に行って下さい。

  • 電気器具、水道等を修理する場合には、家族や知人等の紹介により信頼できる業者を選択する他、事前に派遣会社に対して来訪する職人の氏名を確認しておいて下さい。また、この場合、出来る限り複数で対応して下さい。

  • 贈り物、配達品等が届いた場合には、送り主等を確認し、本当の配達人であるかどうか確認して下さい。

(ト)電話

  • 通常の加入電話の他、携帯電話を購入しておくと良いでしょう。
    受話器を取る際には自ら名前を名乗らず、相手に名乗らせるようにしましょう。

  • 自宅の電話番号は信頼出来る人以外には教えないで下さい。
    間違い電話の場合、その旨のみを伝え、自らの名前は名乗らない方が良いでしょう。

  • 不審な電話(無言電話やすぐに切れる電話)の場合には相手がこちらの動向を確認している場合もあるので、直ちに受話器を置く。不審電話が続くようであれば、電話番号を変更してもらうのも一案です。

  • 緊急の際に必要な電話番号は常に全ての電話機の側に備えておいて下さい。

(チ)空港の利用

  • カラカスの空の玄関口であるマイケティア国際空港内では、盗難事件等が多発しており、昨年中も邦人企業出張者、旅行者が盗難被害に遭っています。大使館から各種申し入れを行い、空港警備を担当する国家警備軍による警戒の強化等を行っています。

  • 空港内に設置されてる外貨両替所での両替は避ける事をお勧めします。不法行為を企図する犯人が見ており、両替後強盗、窃盗のターゲットにされる事件が発生しています。

  • 例え近くのホテルまでの送迎であっても、必ず迎えの車を出すようお願い致します。

  • 緊急事態等によりどうしても迎えの車が用意できない場合は空港タクシー(ボディーが黒色で統一された四輪駆動車で、ドアに大きな黄色のシール(楕円形)で「Corporacion  Anfitriones de Venezuela」等と記載されたタクシー)を利用して下さい。

  • 出張者には当国の事情をよく説明しておいて下さい(迎えの者の氏名、特徴の教示(写真を送付できればベター)、空港の身分証を付けていても信用してはならない等)。

  • 安易に他人の荷物を預からないようお願いします。麻薬等が混入されている可能性があります。

(リ)ホテルの利用

  • 値段よりも安全面に重点を置き、警備上信頼出来るホテルを利用して下さい。

  • ホテルの室内においても盗難事件が発生していることから、「貴重品預かり」や「セーフティボックス」を利用して下さい。

  • 宿泊室への訪問者については、たとえ警察を名乗る場合でも、不審な点がある場合はフロントに照会する等むやみに部屋のドアを開けないよう注意して下さい。

       

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(3)交通事情と事故対策

(イ)当国の交通事情

  • 当国の交通事情は極めて悪く運転には注意が必要です。その理由として、ドライバーのマナーが悪く交通法規が遵守されていません。

  • カラカスは一方通行が多く、更に盆地であるため坂道が多く、道路も入り組んでいるため、信号無視、逆行等は日常茶飯事です。朝夕のラッシュ時は特に多くの車両が信号無視で交差点に入って来ます。また、信号機が設置されていない交差点が殆どで、日本で言う「譲り合い」の気持ちでいると、いつまでたっても通行できないため、強引に進入しなければなりません。

  • ウインカーの点滅なしの急な進路変更が当たり前となっています。

  • 整備不良車(サイドミラーが無い、ストップランプが点かない等)も多く走っています。 またこのような車は保険にも加入していませんので、事故を起こしても賠償能力がありません。よってこのような車には近づかないことが肝要です。

  • エンストにより道路の真ん中で修理している車も日常茶飯事です。

  • 信号機の故障、交通標識不足も目立ちます。

  • 道路の補修が行き届いておらず、市街地の道路、高速道路を問わず所々に大きな穴が開いていたり(マンホールのフタが無い)場所もありますので、通行には十分に注意願います。

  • 雨季になると道路は川のような状態になり、市内は故障車、事故車等で大混雑となりますので特に雨天時の走行には十分な注意が必要です。

(ロ)車両運転時の注意事項

  • 常時、運転免許証、自動車所有者証、健康診断証、自動車保険証を携帯しておくことが必要です。

(ハ)交通事故(物損)発生時の措置

  • 通常、物損事故を起こした場合は、警察(171番)へ電話し、交通警察の到着を待ちます。チャカオ市交通警察の場合は10分程度で到着しますが、他の警察の場合は1時間〜2時間待つ場合もあります(地方では、事故車両以外の車両で警察官を迎えに行かなければならない所もあります。)。

  • 警察が到着すると、免許証、医師の証明書(セルティフィカード・メディコ)、自動車の所有者証、保険証書等の確認があり、事故の状況を簡単に記載させられます。

  • 事故処理が終了すると、今後の手続きを記載した説明書と共に、事故の状況等を記載した紙を渡されますので、その後保険会社に事故が発生した旨を通知しておいて下さい(事故処理中に電話ができればしておいて下さい。)。

  • 指定された日(平日)以降(翌日でも可能な場合もある)に交通警察へ事故車両とともに出頭しなければなりませんが、その前に指定された銀行へ事故証明書の手続代を振り込まなければなりません(これ以降は保険会社が代行してくれる場合もあります。)。

  • 数日後、再び交通警察へ出頭し、事故証明書を入手します。

  • その後は保険会社との手続きになりますので、加入している保険会社と打ち合わせを行い、修理することとなります。

  • 上記手続きが面倒で、当て逃げされたことにして保険を請求する例もあると聞きますが、この場合も事故の状況を記載した書類を作成し、交通警察において事故証明を得る手続きを行わなければなりません。チャカオ市交通警察では、これらの手続き中、虚偽の申告であることが判明した場合は、保険会社に通報しているとのことですが、この場合保険会社では、保険金を支払わないばかりか、契約自体を解消することがあるとのことです、ご注意下さい。

   

  

(4)在ベネズエラ大使館連絡先等

  • 住所: Edificio Bancaracas Piso 11, Av. San Felipe Con 2a Transversal, La Castellana, Munincipio Chacao, Estado Miranda , Venezuela 

  • 電話:  (+58-212) 261-8333

  • FAX:  (+58-212) 261-6780

  • 開館時間: 平日の午前8時30分から正午まで

                   午後 1時30分から午後6時00分まで

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